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意外と難しい!脳を活性化する「手遊びトレーニング」5選

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 「第2の脳」と言われる「手」ですが、手を使ったトレーニング(以下、手遊びトレーニング)を行っていると、脳が活性化するというのはご存知でしょうか。幼児・高校の体育指導などを通してさまざまな子どもたちのスポーツ教育に携わってきた筆者は、授業などで“手遊びトレーニング”を取り入れてきました。

 私の経験上、手遊びトレーニングが上達しやすい人ほど、学力レベルが高い傾向にあると感じています。手遊びトレーニングと学力の関係を断言することはできませんが、いろいろなことに手を使うのは、脳の発達にもよいのではないでしょうか。ここでは手を使うことについて科学的観点から捉え、いくつか手遊びトレーニングをご紹介していきます。ぜひ、チャレンジしてみてください!

[筆者プロフィール]
赤堀達也(あかほり・たつや)
1975年生まれ。静岡県出身。小・中・大学のバスケ部を指導し、小・大学で全国出場、公立中学でも強化私立を倒し県ベスト4に入り、年代を超えて指導実績を残す。最高戦績は全国準優勝。また新体力テストが最低水準の学校で県大会優勝、高校時代に日の目を見ない選手たちの大学で東海1部昇格するなど、独創的な理論・論理的な指導で選手育成に成功している。加えて幼児・高校の体育指導も行い、全年代の指導経験がある。現在は、2018年度より群馬医療福祉大学にて、新教育要領の「資質・能力の育成」に向け、主に幼児体育の研究・指導者アドバイス等を行う。また学校における働き方改革の部活動問題の解決に向け、部活動の外部コーチの傍ら、クラブを立ち上げ活動している。
[HP] https://mt-a.jimdo.com

手は第2の脳

 まず、手が「第2の脳」と言われる理由から探ってみましょう。脳は指令を出して体を動かしたり、体からの指令を受けて感覚を感じたりしています。しかし体の面積と脳の面積は、比例しているわけではありません。体では狭い範囲の感覚でも、脳では広い範囲で感じ取っていたり、逆に体では広い範囲で感じていても、脳では狭い範囲での感覚だったりします。

 少し実験してみましょう。後ろから、何本かの指で背中を1度に突いてもらってください。その本数を当てるだけですので、何回かやってみてください。はたして、正確に答えることができるでしょうか。おそらく、難しいと思います。背中は、体においては広範囲ですが、脳では狭範囲なのです。

 一方で、手は体においては狭範囲ですが、脳だと広範囲に渡っています。つまり手を使うと脳の広範囲を刺激し、活性化できるということ。ちなみに、脳のどの部分がどのくらい体を担当しているか地図にしたものを、「ペンフィールドの脳マップ」といいます。

 「家事や農作業をしなくなったら認知症になってしまった」という話をよく聞きます。また、保育現場でも、興奮している子どもを落ち着かせ、話に集中できるよう手遊びを導入しています。左右で異なる動きをする手遊びは、脳を活性化させるのに効果的です。具体的な手遊びトレーニングを紹介していきましょう。

手遊びトレーニング5選

1)すりすりトントン
・イスに座り、太ももを使って行います
・片手はパーで、太ももを擦るように前後にすりすりします
・もう片手はグーで、太ももを叩くように上下にトントンします
・「せーの」で、左右の手で行っていることを入れ替えます
・できるようになったら、「チョキチョキすりすり」でも行ってみましょう(チョキチョキは空中で、指をハサミのように動かして行います)

2)ずれずれカウント
・10まで指折り数えます。ただし片手だけ最初から親指を折っていてください
・左右の手を1つずつズレさせながらカウントしていきます
・10まで数え終わったときに最初の形に戻れば正解です
・できるようになったら2個ずれ、3個ずれ、4個ずれ、5個ずれにも挑戦しましょう

3)かたつむりエレベーター
・片手はチョキを出します
・もう片方の手でグーを出し、チョキの上に乗せ、かたつむりにします
・チョキの手を上に持ってきてグーにします
・グーだった手は同時にチョキにします
・これを繰り返します
・できるようになったらパーとグー、チョキとパーでもやってみましょう

4)指揮者
・片手で上下に2拍子を刻んでください
・もう片手は三角形で3拍子を刻んでください
・できるようになったら、上でそろったときに左右の手を交換しましょう

5)ぐるぐるパンチ
・片方の腕は前方に伸ばし、ぐるぐる回します
・もう片方の腕は前方へパンチする真似をします
・できるようになったら、「せーの」で左右の腕で行っていることを入れ替えましょう
・何度も繰り返してみましょう

 上手にできたでしょうか。おそらく、思ったより難しく感じたはずです。ぜひ継続して挑戦し、脳を活性化してください。

 ただし、1つ注意点があります。これらの手遊びトレーニングは、「できたらすごい」と思うかもしれません。しかし実のところ、1度できてしまうと、脳にとってもう価値はなくなってしまいます。つまり、できずに工夫しているときがもっとも脳細胞を刺激し、活性化できているのです。そのため、簡単にできるようになったら次へと挑戦しましょう。

<Text:赤堀達也/Photo:Getty Images>

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