子どもの運動不足解消に。自宅やマンションでできる室内遊び6選
新型コロナウイルスが国内外で感染拡大し、外出を控え、いわゆる“引きこもり”状態になっている子どもは少なくありません。しかしこうした生活を続けていると、不規則な生活や運動不足が懸念されます。
運動は、心身をリフレッシュさせるとともに免疫力を高めるなど、プラスの影響を与えてくれるはず。しかし、「どうしても屋外に出すのは不安」「在宅勤務で外に連れ出すことができない」という方もいるでしょう。そこで今回は、自宅で取り組める運動遊びをご紹介します。
1.Nintendo Switch「リングフィットアドベンチャー」で汗をかく
ゲーム好きな子どもに運動させるなら、ゲームをそのまま活用しましょう。Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の「リングフィットアドベンチャー」は、子どもから大人まで楽しみながら汗を流せます。ストーリー性があるため、運動しているという意識なく身体が動かせるでしょう。
実際、我が家でもこのゲームで遊んでいますが、子どもたちはとても真剣。ステージクリア時は「やったー!」と声を出しながら、額に汗をかいています。有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせて行えるため、身体づくりに貢献してくれるはずです。
なお、プレイする際はできるだけ広いスペースで、周囲に危険なものがないか確認しましょう。室内では屋外より汗をかきやすいので、水分補給も忘れないよう注意してください。
2.お風呂にぬるま湯を入れて遊ぶ
プールなども、営業を中止しているケースが少なくありません。しかし、水中運動は身体への負担が少なく、かつ子どもにとって楽しい空間です。そこで、お風呂にぬるま湯を張ってみてください。熱いお湯、あるいは冷たい水とは異なり、長く入ることができます。
いつも使っているお風呂用のオモチャで遊ぶのはもちろん、ゴーグルをつけて潜ったり、水中じゃんけんもできます。広いお風呂ではなくとも、工夫次第でさまざまな遊びができます。動き回るというわけではありませんが、“水中に潜る”行為は心肺機能の維持・向上に繋がるでしょう。
3.親子の触れ合いにもなるボール遊びを楽しむ
できれば親子で一緒に運動しましょう。運動を通じて触れ合えば、絆も深まります。取り組みやすいのが「ボール遊び」。廊下があるなら、端と端とでキャッチボールなんていかがでしょうか。廊下は両側に壁があるので、ボールがぶつかって思いがけない方に飛んでいくなどといったおもしろさもあります。同様に、サッカーボールでキックパスするのもオススメです。
ボールとは少し異なりますが、風船も遊びながら運動するのに最適です。フワフワ浮かぶ風船を交互に手で叩く、足で蹴るなど。力加減や風、力の掛かった方向でいろいろな場所へ飛んでいくので、想像以上に動き回ることができます。転倒や家具にぶつからないように注意してください。
4.DVDやYouTubeなどの動画を活用する
フィットネス系のDVDやYouTubeの動画を探して、視聴しながら運動してみてください。こうした映像は、視聴者が無理なく取り組めるよう“楽しみ”の要素を考えて作られているものがほとんどです。アニメキャラクターと一緒に体操するものなど、子どもの興味を引きやすい映像を探してみるのもよいでしょう。
5.自宅にあるのものを使って障害物コースを作る
安全に配慮したうえで、自宅にある家具などを使った即席障害物コースを作ってみてはいかがでしょうか。長椅子の上を歩いたり、ソファを後ろからよじ登ったり。何もなければ、壁と壁との間にビニールテープを張り巡らせ、蜘蛛の巣のようになったテープの間をかき分けて進むだけでもよい運動になります。
6.フィットネスグッズを使って遊ぶ
室内で楽しみながら運動できるグッズを紹介します。マンション・戸建てなど、環境によって取り入れられるものは異なりますが、ぜひ参考にしてください。
トランポリン
ジャンプ運動を通じて、筋トレと有酸素運動ができるトランポリン。その場で飛ぶだけでも、楽しい運動になります。座ってジャンプ、飛びながら回転するなど、さまざまなバリエーションにチャレンジしてみてください。
縄跳び
縄跳びは省スペースで有酸素運動が行えます。「床が傷つきそう」「マンションだから下の階への音が気になる」という方は、“なわのない縄跳び”(上写真)を使ってみてください。1分で何回飛べるか、どれだけ早く回せるかなど、ゲーム性を持たせると楽しんでくれます。
バランスボール
体幹部の筋力を鍛えるバランスボール。不安定でゆらゆらするので、座って足を床から離すだけでいいトレーニングになるでしょう。この不安定さが、子どもにはおもしろさに繋がるようです。
階段
階段を登り下りする、走る、歩く動きはよい運動になります。マンションなどの階段や自宅内の階段でも問題ありません。タイムを計るなど目的を持たせると、楽しみながら取り組んでくれるはず。
運動を通じて心身を健全に保とう
いくら運動が苦手という子どもでも、通学で歩きますし、体育の授業にも出ます。休み時間や放課後に遊ぶ中で、自然と運動しているもの。運動すると身体が鍛えられるだけでなく、頭もすっきりとリフレッシュできます。
ここで紹介した内容を参考に、自宅で運動に取り組んでください。もちろん屋外で思いきり身体を動かせるのであれば、その方がよいでしょう。親子で一緒に運動すれば、お互いにとって大切な時間になるはずです。
[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。また、ランニングクラブ&レッスンサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室やランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表
【HP】https://www.run-writer.com
<Text & Photo:三河賢文>