天皇杯で衝撃ジャイキリ!フィジカル革命軍「いわきFC」に聞いた、スポーツキッズのトレーニングとは? (1/3)
「子どもに筋トレはNG」や、「いや、外で遊ばない現代はトレーニングが重要」などなど。さまざまな見解が飛び交う、スポーツキッズのフィジカルトレーニング事情。戸惑うパパやママも多いのでは?
今回、そのヒントを探るべくアプローチしたのは、「日本のフィジカルスタンダードを変える」と謳う異色のサッカークラブ「いわきFC」。小中学生向けのスポーツアカデミーも運営する同クラブでは、子どもたちにどんなフィジカルトレーニングを行っているのか気になるところ。広報の岩清水銀士朗氏にお話を伺いました。
トップチームが巻き起こすフィジカル革命
今年の天皇杯2回戦、福島県1部(実質7部リーグ)所属ながらJ1北海道コンサドーレ札幌を下したいわきFC。ラグビー選手のような筋骨隆々のイレブンが、延長戦でもピッチを縦横無尽に駆け回って相手を圧倒し、全国のサッカーファンに衝撃を与えました。
注目すべきは親会社が「アンダーアーマー」の正規日本ライセンシーであり、スポーツサプリメント開発やアスリートのパフォーマンスディレクションも手がける株式会社ドームであること。科学的実証に基づくフィジカルトレーニング、サプリメントを活用した栄養管理など、アスリート育成のノウハウを駆使してトップチームの選手を鍛え上げ、日本サッカー界にフィジカル革命を起こしています。
そんないわきFCのアカデミー(育成年代)に目を向けると、現在は小学生以下が対象の「いわきスポーツアスレチックアカデミー」と、中学生年代のサッカーチームである男女の「U15」を運営しており、来春には高校生年代「U18」も始動するそう。岩清水さんに、まずは小学生以下の子どもたちも筋トレをしているのか、ズバリ聞いてみました。
すべてのメニューが独自の子ども向けフィジカルトレーニング
「よく聞かれるのですが、小学生以下の子どもたちには、いわゆる筋トレはさせていません。ただ『いわきスポーツアスレチックアカデミー』のすべてのメニューが、独自の子ども向けフィジカルトレーニングだとも言えます」
そう答えた岩清水氏によると、小学生以下の子どもたちは時にボールを蹴ることはあっても、それはあくまで運動能力全般を鍛えるトレーニングの一環であるとのこと。サッカーをはじめ、特定の競技には専念させない方針だそうです。