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NGT48・加藤美南「緊張をプラスに変える力もバトントワリングのおかげで身についた」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#5 (2/3)

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 「ソロストラット」といって、衣装のコンセプトを決め、ティアラと手甲を付けて振り付けて演技をする種目です。例えば、黒い衣装を着て「女王」というテーマで、美しく踊るとか。こっちの種目はただ踊るだけじゃなくて、足の動きも決まってるんですよ。ステップがずれたら一歩間違えるごとに減点。右・左、右・左……って右・左の順番で踏まなきゃいけなくて。技術だけでなく、表現力も必要とされます。

——個人で全国に行くには、何人の中から勝ち抜く必要があるんですか?

 全国大会に行くためには、まず500人以上が出場する北陸大会で勝たなきゃいけないんです。

——多いですね。

 そうなんです。意外と知られてないんですけど。全部で5種目あって、ひとつの種目で2人か3人が全国に行けるんですけど、最初は全然結果を残せませんでした。

——最後まで勝ち抜くためには何回試合をするんですか?

 500人のなかから準々決勝まで残れるのが40人。準決勝で20人、決勝では8人。その中から2人か3人が全国にいけます。

——500人から40人という最初のハードルが高いですね。

 だから、すごく上手な人も最初にいきなりミスして終わりってことも意外と多いんですよ。私は小学生のときは40人に残ることは一度もできなくて……。中学1年生になってからようやく20人に残れるようになって、2年生で8人に残れるようになりました。

——いちばん壁が厚いのはどの段階でしたか?

 私にとっては20人から8人が難しかったですね。周りもすごい人たちばっかりでしたし、バトンは表現力も重要なので、ただ単に技術が優れているだけではダメなんです。

——激しい競争のなかで、全国に行くために加藤さんはどんな武器を身に着けたんですか?

 フィギュアスケートみたいに地面に片足をついて回る「スピン」を武器にしていました。早く綺麗に回るのが大切なんですけど、そのためにはバランス感覚が大切なんです。私は、スクールでヨガとピラティスを教えてもらっていたのでけっこう得意でしたね。

——それぞれの専門の先生から教わったことが大きな経験になったんですね。

 それはすごく思います。ほかのスクールではヨガとかピラティスは教えていなかったので。それに私は周りの子とくらべると身長が低いので、どうしても演技映えがしないんです。だから、このスピンがなかったら500人から40人にも残れず、そこで止まっていたと思うんです。武器があったから、欠点を悩むことなく、バトンに打ち込むことができたと思います。

——全国出場が決まった瞬間はどんな気持ちでしたか?

 中学2年生のときに北陸大会で8位に入賞したんですけど、それからはなかなか次に進めなくて。全国に行くために中学・高校のすべてをバトンに懸けて練習していたので、決まったときはうれしくて泣きましたね。

——周囲の人もうれしかったでしょうね。

 両親が「よく頑張ったね」って言ってくれたことはもちろんうれしかったんですけど、いちばん印象に残ってるのはスクールの先生の言葉ですね。普段は全然褒めてくれないんですけど、そのときは「ここまでやってきてよかったね」って。もちろん、次の日からは褒めてくれないんですけどね(笑)。

バトンの経験があるから緊張をプラスの力に変えられる

——全国大会まで出場する実力がありながら、それをスパッとやめてNGT48に入りましたが、未練はなかったですか?

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