インタビュー
2017年10月30日

NGT48・加藤美南「バトントワリングは自分を追い込める場所。その存在があってうれしくて頑張れた」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#5 (1/3)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 第5回に登場するのは、新潟県を拠点に活動しているNGT48の加藤美南さん。小学校3年生のときにバトントワリングを始め、8年間毎日休まず練習を継続。個人・団体ともに全国大会の出場経験を持つ実力者です。

 前編では、競技を始めたきっかけや厳しい練習の日々、そして小学5年生のときに全国大会(団体)へ出場するまでの道のりを聞きました。

▼後編はこちら

NGT48・加藤美南「緊張をプラスに変える力もバトントワリングのおかげで身についた」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#5 | 趣味×スポーツ『MELOS』

テレビを見るヒマがなくてDVDの録画機能すら知らなかった

——バトントワリングとはどんな競技なんですか?

 両端に重りがついた鉄の棒・バトンを手や肘、首などを使って回したり、バトンを空中に投げている間にアクロバット技を披露してキャッチしたりする競技です。あと、バレエのような動きをすることもあります。

——どんなきっかけで始めたんですか?

 幼稚園からの幼馴染がバトントワリングを習っていて、その子と遊ぶときにレッスン会場まで迎えに行く機会があって。そこで見学させてもらったらすごくおもしろそうで自分もやってみたいなっていう気持ちになって。それで小学3年生から高校1年生になるまで8年間続けました。

——名門スクールに通っていたと聞いています。

 もともと新潟県のバトントワリング人口ってすごく少なくて、昔は県大会も開催されないくらいだったそうです。それが10年くらい前にいくつかスクールができてから一気に増え始めて、私が習いだしたくらいにようやく県大会が開催できるようになったんですね。そのうちのひとつに私は通ってました。そこには世界チャンピオンも所属しましたね。

——練習量はどれくらいだったのでしょうか?

 小学校のときは、学校がある平日は夕方5時から夜の9時まで。休日は朝9時から夜9時まで練習してましたね。

——ほとんど休みなしですね。

 たとえ風邪をひいても、ちょっとくらいの熱だったら絶対に練習しないといけないと思っていたので。しかも、年末には合宿があって、元旦から練習があるんですよ。31日の夜9時にレッスンが終わって、そこから12時までだけはお正月気分を味わえるんです(笑)。

——友だちと遊びに行ったりはしなかったんですか?

 遊ぶヒマはほとんどなかったです。テレビを見る習慣もなかったので、DVDの録画機能の存在すら知らなくて。NGT48に入って自分が出た番組を録画するときに初めて機能を使いました。いまだにNGT48のメンバーから「常識を知らなすぎ!」ってツッコミを受けます(笑)。

スクールに通って初めて習ったのが側転だった

——バトントワリングでは、毎日どんな練習をするのでしょうか?

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