インタビュー
2017年10月31日

NGT48・加藤美南「緊張をプラスに変える力もバトントワリングのおかげで身についた」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#5 (1/3)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 第5回に登場するのは、新潟県を拠点に活動しているNGT48の加藤美南さん。小学校3年生のときにバトントワリングを始め、8年間毎日休まず練習を継続。個人・団体ともに全国大会の出場経験を持つ実力者です。

 後編では、団体で全国出場を果たした後、個人での全国出場を目指して頑張った日々を語ってもらいました。

▼前編はこちら

NGT48・加藤美南「バトントワリングは自分を追い込める場所。その存在があってうれしくて頑張れた」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#5 | 趣味×スポーツ『MELOS』

中学で陸上部に入部するも、すぐに幽霊部員に

——中学校では部活にも参加していたんですよね?

 そうですね。通っていた中学校では部活に入らなきゃいけなかったんです。だから、体力づくりに役立つと思って陸上部に入りました。

——ということは、学校が終わって部活をやってから、バトンの練習に行くこともあったんですか?

 実は半年に一回くらいしか練習に行けなくて。だから、幽霊部員でした(笑)。

——部活は必須だけど、幽霊部員でも大丈夫なんですね。

 OKでした。でも、幽霊部員なのに市内大会の3000mで入賞したこともあるんですよ。これは、バトンをやってたからだと思います。

——中学・高校のときって遊びたい盛りだと思うんですが、友だちと遊びに行きたい気持ちはありませんでしたか?

 ありました! 特に高校に入ると行動する範囲も広がりますし、みんながいろんな場所に遊びに行き始めるんです。だから、たまに誘惑に負けそうになることもありましたね。その誘いを断ってでもやりたいことがあるって言い聞かせるんですけど。

——では、勉強はどうしていたんですか?

 夜中とかに勉強してました。バトンをやることで勉強をおろそかにしてはいけないと思っていたので。

——文武両道で頑張っていたわけですね。

 特に中学のときは頑張ってましたね。それで高校には推薦で入学したんです。それから次第に落ちぶれていったんですけどね(笑)。

高校1年生で個人での全国大会を達成!

——加藤さんが個人競技で全国大会に出場できたのはいつだったですか?

 高校1年生のときですね。私はふたつの種目で出場したんですけれど、ひとつは「ソロトワール」といって、バトンを回すスピードや体の柔らかさを重視する種目です。体の近くで細かく回す技、高く投げて、落ちてくるまでに体をスピンする技、そして肘や首などで回す技をうまくミックスさせながら演技するんです。

——もうひとつはどんな種目だったんですか?

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