インタビュー
2017年11月30日

東京パフォーマンスドール・浜崎香帆「ソフトボール部での経験を通じて人間力が鍛えられた」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#6 (3/3)

 ノックも厳しかったですね。練習中にコーチから「ノックやるぞ」と言われたときの帰りたさは半端なかったです。特にキャッチャーは、みんながノックを受けて戻してくるボールを次々に取らなきゃいけなかったので。ミットをはめていない右手でも取っちゃうくらい、あちこちからボールが飛んでくるんですよ。1回だけボールがノドに当たったことがあって、それがトラウマにもなりましたね。

——そのくらい厳しい練習があったからこそ、どんどん上達していったんですね。

 そうですね。私はバッティングよりも守備の方が得意だったんですけれど、ピッチャーに出したサインでバッターの裏をかいて三振を取れたときには「よっしゃ!」みたいな。肩もチームでいちばん強かったから盗塁を刺したときは気持ち良かったです。

——自主練もしていたんですか?

 してましたね。弟も野球をやっていたので庭に小さなバッティングマシンがあったんです。素振りしたあとにそれを使って夕飯の前によく練習してました。当時はそれに加えてバレエ、ダンス、ピアノも習っていたので疲れ知らずでしたね(笑)。

ソフトボール部の仲間がいちばんのファン

——ソフトボール部時代の仲間たちとは今でも連絡を取ったりしてるんですか?

 地元に帰ったら必ず会います。今年の夏にもソフト部のOGが集まる試合があったんですよ。久しぶりに先輩たちにも会えて楽しかったです。私はケガが怖かったのでボール拾いと代打だけの出場だったんですけれど。

——今でも仲が良いんですね。

 現役の頃はめっちゃケンカしてましたけどね(笑)。練習中に「なんで無視するの?」とか。中学生らしいやつです。

——プレイの内容で言い争いになったこともあるんですか?

 「なんでサイン通りに投げてくれなかったの?」とか。そしたら向こうも「なんであんなボール後ろにそらすの?」って痛いところをついてくる。それで「は?」「もういいし」みたいな。青春ですね(笑)。

——その友人たちはライブに来てくれることもあるのでしょうか?

 福岡でイベントをやると毎回来てくれます。でも、すごくうるさいんです。「かほー! こっち向いてー!」とかライブ中に言ってくるんですよ。こっちはライブやってるからって思いながら見てみると「キャー! こっち向いたー。かわいい!」って。どこのおばちゃんやって(笑)。

——いちばんのファンなんですね。

 そうですね。本当にありがたいです。

[プロフィール]
浜崎香帆(はまさき・かほ)/東京パフォーマンスドール
1997年5月2日生まれ、福岡県出身。2013年、全国8800人から選ばれた新メンバーでグループを結成。ノンストップで歌とダンスを繰り広げるライブ「ダンスサミット」を全国で展開し、2017年3月には中野サンプラザ公演を開催。NHK公式マスコットキャラクターのどーもくんとのコラボなど活動は多岐に渡る。特技はアクロバット。趣味は野球観戦で、家族ぐるみで福岡ソフトバンクホークスを応援し、小学校時代は週に何回も球場へ足を運んだ。
▶DIGITAL SINGLE『現状打破でLove you』2017年12月6日(水)配信リリース
【TPD公式サイト】http://tpd-web.com/
【Twitterアカウント】https://twitter.com/kaho_h_tpd

▼前編はこちら

東京パフォーマンスドール・浜崎香帆「今のアクロバットな動きは新体操時代の賜物」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#6 | 趣味×スポーツ『MELOS』

<Text:森祐介/Photo:石垣星児>

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