インタビュー
2023年6月19日

おにぎりを1日で30個も食べる過酷な陸上種目『十種競技』をインカレ出場選手だったトレーナーが語る (1/2)

MELOSのYouTubeチャンネルに出演しているMELOS公認トレーナーの富田巧哉さん。
大学生のとき、東京学芸大学陸上部で十種競技を専門に活動し、関東インカレ入賞や全国大会出場を経験しています。

そんな富田さんに十種競技を多角的に紹介していただきます。
また、十種競技を始める前のスポーツ歴や学生時代の同級生の話などもお聞きしました!

▼富田さんへのインタビュー動画はコチラ▼

十種競技の種目って何があるの?

十種競技は文字通り10種類の種目を2日間で実施し、点数を競う競技です。行う種目は順番が決まっており、

<1日目>
①100m
②走幅跳
③砲丸投
④走高跳
⑤400m

<2日目>
⑥110mハードル
⑦円盤投
⑧棒高跳
⑨やり投
⑩1500m

となっています。

1日目は400m、2日目は1500mとスタミナが必要なキツい種目が両日とも最後に残っているのが、過酷さを物語っています。素人の考えで「ペース配分みたいなことを考えているんですよね?」と聞いたところ、「1種目1種目全力を出し切ります」との回答。そうですよね! 失礼しました......。

選手はパワータイプやスピードタイプで分かれる?

十種目を見て思ったのは、「スピード系の種目とパワー系の種目が両方ともある」ということ。たとえば100mや110mハードルといった短距離走、400mや1500mといった中長距離走はスピード系種目ですよね。対して、砲丸投や円盤投、やり投は筋骨隆々の選手が多いパワー系種目。

もしかして「スピード系に強い選手」や「パワー系なら負けない選手」など、タイプが分かれるのではないか!? 富田さんに質問したところ、「めちゃめちゃ分かれます」との回答。

十種競技日本記録保持者である右代啓祐選手(国士館クラブ)はパワータイプ、日本歴代2位の記録を持つ中村明彦選手(スズキアスリートクラブ)はスピードタイプ。日本を代表するトップ選手であるふたりが、わかりやすくタイプが分かれているのが興味深いですね。

富田さんはどっちタイプ?

そんな富田さんはどっちタイプだったのでしょうか? 聞くまでもなく「スピードタイプだろうな」と思いました。実際に、パワー種目である砲丸投や円盤投、やり投といった種目は苦手だったのだそう。反対に、得意だったのは110mハードルや棒高跳のようなテクニックが必要な種目。富田さん自身は、もうひとつタイプを分けていいのなら「バランスタイプ」と言っていました。

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