2018年1月9日

【スポールブール】2024年五輪で正式種目に!? 歴史・ルール・体験スポットを解説┃一度やってみたい!珍しい海外スポーツ #2 (1/2)

 世界には、まだまだ国内では珍しいスポーツがたくさん。MELOSでは、そんな国内では珍しいスポーツにスポットを当て、競技の特徴や国内で始められる場所などをご紹介していきます。

 今回ご紹介するのは「スポールブール」。こちらのスポーツ、現在日本での競技人口は50名ほど。しかし2024年のパリ・オリンピックにて正式種目になる可能性がある、大注目のスポーツです。日本での競技人口がとても少ないので、今からオリンピック出場も目指せるかも? どのような競技なのか、詳しく見ていきましょう。

スポールブールは世界最古のスポーツ?

 スポールブールが現在のルール制定後に初めて大会が開催されたのは、今から約120年前、1894年にフランス・リヨンで行われた大会です。しかし、スポールブールの原型と呼ばれるものは約5000年前から行われており、その文献や記録は多く残されています。このことから、非常に古い歴史を持つスポーツだということが分かるでしょう。

 そうした背景から、スポールブールは原始的な行動を基にしたスポーツとなっています。ルールを簡単にご説明すると、「ボールを投げて、目標に出来るだけ近づける」だけ。似たようなスポーツにペタンクがあり、スポールブールと同じくフランスのリヨンが発祥です。ペタンクはスポールブールがベースと言われており、兄弟スポーツと言っても差し支えないでしょう。

 スポールブールは、フランスやイタリアなどのヨーロッパでは盛んなスポーツであり、プロ選手も存在します。また、先ほども言ったように2024年のパリ・オリンピックで正式種目となる可能性も高く、今後世界的に盛り上がっていくスポーツとなりそうです。

スポールブールはこんなスポーツ!

 スポールブールは、重さ約1キロでソフトボール大の真鍮(しんちゅう)ボールを投げて、直径36㎜±1㎜の木製ボールを目標とします。投げるボールを“ブール”、目標物を“ビュット”と呼びます。

 1キロのボールというと、重そうに感じるかもしれません。しかし実際のところ、投げるためにほとんど力は不要です。スポールブールに必要な技術は、「ボールを投げる」もしくは「転がす」技術。野球やバスケットボール、ハンドボールの経験者なら、とても取り組みやすいスポーツでしょう。

 このスポールブールには、5つの種目が存在します。それぞれ詳しくご紹介しましょう。

1.プログレッシブ

 オリンピック採用の可能性も考えられる人気種目。5分間で何回ブールをビュットにぶつけられるかを競い、5分間走り続ける持久力の問われる種目です。

2.ラピット

 2人が4球ずつ投げて、5分間で何回ぶつけられるかを競います。プログレッシブよりもスピードが求められるでしょう。

3.プレシジュン

 難易度と得点の異なる11個のターゲットを狙って得点を競います。獲得できるポイントは1〜5点。高い集中力が必要とされます。

4.コンビネ

 16球を転がし、ビュットの70㎝内に入った数を競い、さらに16球投げて何回当たったかを競います。

5.シングルorダブルスor トリプルス・フォワーズ

 4球を1ゲームとして、相手よりも近いブールの数を競います。どちらかが合計13点を獲得するまで繰り返す種目です。ダブルスは2人、トリプルスは3人、フォワーズは4人で行います。

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