大人のための自転車入門。「乗れない」「苦手」を克服するための練習方法とは (2/3)
「最初は、ペダルを外した自転車にまたがり、足を着いて蹴りながらバランスを取って進みます」(土田さん)
▲まずはペダルのない自転車にまたがって練習
両足を地面に着けなければならないので、自分の体に合ったものより、一回り小さな自転車で練習した方がうまくいくそうです。サドルの高さは、またいだ時に、両足が地面にしっかりと着いて、膝が軽く曲がる位置に固定してください。
▼ペダルを取っての練習
① 自転車にまたがるのは、必ず左側から。またがったら、ハンドルを軽く握り、走る前方を見るようにします。この時に手前の地面を見てしまうと、バランスが取りにくくなるので要注意です。
② 両足で同時に地面を蹴り、前に走り出します。ある程度、強く蹴った方がバランスを取りやすくなります。
③ 前に動き始めたら、両足を地面から上げます。自転車はハンドルを曲げてバランスを保つので、足の着きたいと思った方にハンドルを少し曲げることで、長く足を着けないで走れるようになります。
④ 止まる時は、必ず左足から先に地面に着けて止まるようにしましょう。慣れたら、ブレーキをかけて止まる練習もします。
なおブレーキレバーは、右手が前ブレーキ、左手が後ろブレーキです。止まる時は、必ず、左手の後ろブレーキからかけるようにしてください。
▲両足を地面から上げることで、バランスを鍛えることができる
「これで何回も繰り返し練習し、足を上げたままでコーナーを曲がれるようになれば、ペダルをつけても大丈夫ですね」(土田さん)
とはいえ、ペダルをつけても良い、と指導員の方からOKが出るまでが大変です。繰り返しコーナーを曲がって往復しても、なかなかペダルをつけての練習まで行きません。バランスが取れていなければ足を上げてカーブを曲がるのは難しいものです。ついつい怖くて足を着いてしまいがちなので、ここは繰り返し練習してくださいね。
ブレーキをかける時は必ず左手からかける
子どもでもペダルをつけるまでには時間がかかるようです。まして大人は怖さが先立ちますから、なかなか難しいかもしれません。もっとも、これには個人差もあるようで、早い人だと1時間ぐらいでペダルをつけることができるようになります。