
「発達障害(ASD)の男性」からの好意…断るとき、どんな対応がベスト?ASD彼氏への付き合い方は? (4/4)
NG4 「ちょっとくらい大丈夫でしょ?」「大げさな」と軽く見ること
ASDの人は、苦手なものをどうしても我慢できないことも多いです。たとえば感覚過敏がある人は、特定の音や匂い、触れられることが苦手だったりします。
また、人によっては「一人の時間が絶対に必要」だったりします。
チェックポイント
• 相手の「ここは譲れない」というポイントを尊重する
• 「無理しなくていいよ」と伝えることで安心感を与える
NG例
「ちょっとくらい我慢して」(無理すると相手がストレスを感じやすく、パニックになることも)
「普通は気にしないよ?」(本人にとっては大きな問題の場合も)OK例
「嫌だったら言ってね!」
「無理しなくていいから、できる範囲で一緒に楽しもう!」
NG5 曖昧にごまかす
ASDの人は、「納得したい」「理由を知りたい」 という気持ちが強いことがあります。
デートの誘いなどを断ると、「なんで?」「どうしてダメなの?」と理由を聞いてくることがありますが、「理由がなくてもNOはNO」だということを伝えるのが大切です。
チェックポイント
•「しつこい」「話したくない」と感じたら、はっきりと「やめて」と言う
NG例
「○○で、○○だから無理。それに○○もあるし……」(理由が長いと正しく伝わらない可能性)
「ちょっと今は厳しいかな」「いつか、また、今度ね」(いつがいい?となりがち)OK例
「今日は◯◯だから無理、ごめんね!」(軽い断り方)
「○○のときなら大丈夫」(日時やタイミングを具体的に伝える)
ASDの人との恋愛では、非言語的なサインや曖昧な表現が通じにくいことを理解し、明確で論理的なコミュニケーションを心がけることが重要です。
また、相手の特性や感覚に対する理解を深めることで、よりスムーズな関係を築くことができます。
監修者プロフィール
清水 聖童先生
精神科専門医・医療法人社団燈心会ライトメンタルクリニック理事長。心理療法、生活習慣、栄養学など幅広い知識を背景とした精神予防医学を専門とし、病前から介入する精神医療を模索したクリニック「ライトメンタルクリニック」を立ち上げる。メンタルヘルスに関する記事監修や講演、取材対応も積極的に行い、専門的な知見を広く発信している。
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