インタビュー
2018年4月9日

第2の「バブリーダンス」登美丘高校を探せ! 高校ダンス部の青春が熱い (2/3)

▲表彰式で優勝した山村国際高校ダンス部の1年生たちは感無量の表情

 実は、日本一を決定する昨年夏の「夏の公式全国大会」では、1位から5位までがすべて大阪の高校が占めていました。そして山村国際高校は6位に。さらに、全国大会が開催されるようになった2011年の第4回大会以降、全国大会の「ビッグクラス」での優勝校はすべて大阪の高校。

 山村国際高校ダンス部の1年生たちも大阪をはじめとする関西勢を意識しているようで、「全国大会では上位に関西の高校が多く入っています。まだ関東の学校が優勝したことないので、私たちは関東勢初の全国優勝を目指しています」と力強く言葉にしました。

ユニゾンをミリ単位で揃えないと全国大会では上位に行けない!

 「日本高校ダンス部選手権 春の公式大会」の審査基準は、衣装、テーマ、構成、演出、振り付け、楽曲などさまざまですが、なかでも「ユニゾン」に重きを置いているとのこと。

 大会ではユニゾンを「演技者全員が同じ振りをする事(左右・前後対象・サークル型など可)」と説明し、「高等学校のダンス部の作品を評価する場合、審査で一番重要な点は『チームワーク』です」「ユニゾンの美しさは練習量と比例します。いくら各個人のスキルが高くとも練習量が少なければ美しいユニゾンにはなりません」と大会関係者は語ります。

▲ユニゾンを揃えて踊る山村国際高校ダンス部の1年生たち

 総評では、2008年に第1回大会が開催されてから10年間、「ユニゾンを揃えなさい」と言い続けていることが明かされました。「ユニゾンがきれいに揃っていると、ダンスにパワーと立体感が生まれます」「ユニゾンの上に衣装なり、テーマなりが乗ってきます」といい、「呼吸まで揃えるくらいの気持ちで、ユニゾンをミリ単位で揃えないと全国大会では上位に行けないです」とも。

 山村国際高校ダンス部の1年生たちも、「ユニゾンを揃えることは大変です。揃うまで練習します。ユニゾンがぴたりと揃い、コーチや観客から作品を『すごくよかった』と言ってもらえた瞬間がうれしいです!」と明かしてくれました。上位に食い込み、さらに強豪校を押さえて全国優勝するためには、ユニゾンをミリ単位で揃えることが欠かせないのかもしれません。

ダンス部とは青春だ!

 この4月から2年生になった山村国際高校ダンス部の1年生たちに、この春に高校に入学する新入生でダンス部に入りたいと思っている生徒たちに向けてメッセージをもらいました。

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