インタビュー
フィットネス
2018年2月2日

紅白歌合戦に出演経験もアリ!G-Rocketsが教えるアクロバットダンスや空中パフォーマンス (1/3)

 日本初の女性アクロバットダンス・カンパニー「G-Rockets」。過去には『紅白歌合戦』や『欽ちゃん&香取慎吾の日本仮装大賞』にも出演。『仮装大賞』では優勝を果たしました。アクロバットダンスを活かした公演活動を行っていますが、メンバーが講師を務めるアクロバット教室も開催しています。キッズの習い事としても注目の、ユニークな教室の中身を紹介します。

曲芸のおもしろさに魅せられて体操選手に

 東京の葛飾区にある堀切菖蒲園。京成本線の堀切菖蒲園駅周辺は昭和の面影を色濃く残す街で、最近はラーメンの激戦地としてマニアに知られています。ここにスタジオを構えているのが、アクロバットダンス・カンパニーG-Rockets。地元のお祭り「菖蒲まつり」でパフォーマンスを披露したこともあり、地元では有名な存在です。

 今回、スタジオにお邪魔して、G-Rocketsスタジオ主任の山中陽子先生にお話を伺いました。

▲山中陽子先生

 山中先生は、4歳からモダンダンス、9歳から体操競技を始めたそうです。体操に興味を持ったきっかけは、「ある時、モダンダンスのクラスで、越後獅子をモチーフにした作品の中でアクロバットをしたらすごくおもしろかったんです。観ていた大人たちも喜んで拍手をしてくれて、すっかり夢中になり、体操を習ってみたいと思いました」とのこと。

 体操選手となり、高校総体個人総合2年連続優勝、1985年モントリオール世界選手権をはじめ日本代表として数々の国際大会に出場。日本体育大学、大学院に進学し、体操競技部主将として活躍。選手を引退後は教師生活を送っていましたが、ミュージカルの世界へと転身したのち、G-Rockets設立に参加しました。現在はG-Rockets公演の演出や振付を担当しているほか、2009年4月からスタジオでアクロバットダンスの指導をしています。

「かつてはアクロバット(体操)とダンスをミックスしたスタイルのダンス教室などなかったため、両方をやってみたいと思う子供もいるのではないか、そういう子どもたちを育ててみたいと思いました」

 その後、妊娠・出産のために一時休職し、出産後半年で復帰。今は、育児をしながら、後進の指導に力を注いでいます。また、山中先生は、日本女子体操界の発展にも尽力。2017年の世界選手権の種目別の床で金メダルを獲得した村上茉愛選手の振り付けは、今、G-Rocketsの今村ゆり子先生が担当していますが、山中先生もかつて担当していたそう。

 そして、今、このお2人が力を入れているのが、体操選手と指導者を対象とするワークショップ『わいわい+プロジェクト』。体操競技の表現力アップに必要な、基礎となる身体の動かし方やさまざまな指導の仕方を体系化するべく活動しています。

「体操選手はどうしても技の習得に追われがちですが、短い時間でも毎日繰り返し練習することで表現力が身についてきますよ」

 体操選手にとって、表現力を向上させるというのは、なかなか難しい課題のようです。例えば、体操選手が表現力の幅を広げるためにアクロバットダンスを習いに来ることあるのだとか。

「また、チアダンスやその他の競技でアクロバッドの強化が必要な方がプライベートで学びにいらっしゃいます。自宅課題を出す場合もありますが、プライベート・レッスンは上達の進度が早く効果がありますね」

 そういう人に対しては、マンツーマンでのプライベート・レッスンも受け付けているそうです。

達成感を味わえるのがアクロバットの魅力

 山中先生が受け持つアクロバット中級クラスの生徒の年齢は、小学校5年生から社会人まで幅広いそうです。

1 2 3