インタビュー
2018年5月1日

絶対勝てないけど刃牙や独歩と戦ってみたい。総合格闘家・堀口恭司『グラップラー刃牙』【私のバイブル #4(前編)】 (3/3)

ライオンはあんまりその辺にいないので、想像できないんですよ。動物園のライオンって、弱そうだし。

― たしかに、その辺にはいない(笑)。

だから熊は想像したことありますよ。自分の実家の辺りだと、その辺にいるので、熊は(笑)。熊は大きいから体格差が厳しいですけど、大きさにビビらなければ、なんとかなるかなと思いつつ。

― 今の話を聞いてても、堀口選手は現実的というか、リアルなものに対して自身のアンテナが敏感に反応する感じなんですね。

そうなんです。だから刃牙のシリーズもいちばん好きなのは『グラップラー刃牙』なんですよ。地下トーナメントもいろんなジャンルの格闘家が出てきて誰がいちばん強いのかという部分、そして、どちらが強いのかの予想がつきにくい部分。本当の戦いも「こいつは余裕で勝つだろう」というのがやってみると意外とそうじゃなかったりする。そういうところがリアリティがあっておもしろかったですね。

― 初期は総合格闘技の前の、いわゆる異種格闘技みたいなワクワク感はありましたよね。その後は“強さ”というもの測る物差しがいろんな角度から当てられている状況ですね。今では宮本武蔵とも戦っているくらいですし。もし刃牙の登場人物と戦えるとしたら誰と戦ってみたいですか?

やっぱり刃牙や独歩ですかね。やったら絶対勝てないと思うんですけど(笑)、その中でどれくらい反応できるのかとか、レベルの違うスピードやパワーというのを体験してみたいですよね。

― 逆にこいつとは戦いたくないなというのは?

ピクルです(笑)。だって恐竜ですよ!? 負けたら食べられちゃうし。あとは範馬勇次郎。これは次元が違いすぎて一瞬で終わっちゃうからつまらないですよね。むしろ勇次郎には教わりたいですよね、どうやったらそんなに強くなれるのかを。

▼後編に続く!

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[プロフィール]
堀口恭司(ほりぐち・きょうじ)
1990年10月生まれ、群馬県出身。RIZINバンタム級GP2017チャンピオン。幼少から伝統派空手を学び、PRIDEやK-1の影響を受け空手からMMA(総合格闘技)へ転向。2013年UFCでデビューし4連勝を飾った後、常にトップランキングに名を連ねる。2016年アメリカの名門「アメリカン・トップチーム」所属、2017年4月には日本の格闘技界を盛り上げたい想いからRIZINに電撃参戦。一階級上げてバンタム級GPに参戦すると、所英男、ガブリエル・オリベイラに勝利。大晦日に行われた準決勝マネル・ケイプ戦、決勝の石渡伸太郎戦まで全試合KO・一本勝利で完全優勝を果たし、その存在感を残した。
【通算戦績】23勝2敗(UFC7勝1敗、RIZIN5戦全勝)※2018年4月末現在

◎堀口恭司 Twitter https://twitter.com/kyoji1012
◎RIZIN 公式サイト http://jp.rizinff.com
◎RIZIN Twitter https://twitter.com/rizin_pr
[撮影協力]HALEO表参道 http://www.haleoomd.com

[作品紹介]
『グラップラー刃牙』板垣恵介(第一部/全42巻)
主人公、範馬刃牙は「地上最強の生物」=父を超えるため、最強を名乗る男達と戦い続ける格闘マンガ。地下闘技場編、最大トーナメント編などで描かれた戦いのシーンに憧れた格闘家も少なくない。第一部の後、外伝はじめ『バキ』『範馬刃牙』『刃牙道』と続き、現在も「週刊少年チャンピオン」にて新章に突入した『バキ外伝 疵面 -スカーフェイス-』(板垣恵介&山内雪奈生)を連載中。さらに2018年夏には、シリーズ第2部「バキ」がアニメ放送決定(NETFLIX先行配信、地上波放送予定)。今年は、刃牙から目が離せない!

◎秋田書店 http://www.akitashoten.co.jp
©板垣恵介(秋田書店)1992

<Text:関口裕一+アート・サプライ/Photo:小島マサヒロ>

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