インタビュー
2018年5月14日
“生きるのがつまらない”からアイドルになり、“生きている実感が欲しくて”プロレスラーになった (2/3)
プロレスラーになるため何も告げずに単独で上京
「“伊藤コール”をもらったときは、まだアイドルグループのメンバーでいたいと思っていたのですが、プロレスをやっているうちに、プロレスの方が私に向いているという思いが強くなりました。2016年の夏にグループには内緒で勝手に福岡から上京して、プロレスの練習を始めました。
上京してリングに立つようになってから、アイドルグループのメンバーとして活動しているときには感じることができなかった充実感を感じられるようになりました。所属していたグループはメンバーが30人くらいいて、私はあまり注目してもらえませんでした。コールもぜんぜんもらえずに、握手会のときは人が来なさすぎて寝ていたくらいです(笑)。
プロレスのリングは1対1なので、絶対に観てもらえます。その環境が自分には新鮮でした。もちろんプロレスはやれば痛いのですが、それよりも、みんなが注目してくれて、歓声をくれるので、それがうれしいです。プロレスラーになって、『今が楽しい』と思えるようになりました」
現在は週に3回、ロープワークなどプロレスの練習を他の選手たちと一緒にみっちり行っているそう。しかし、当初はプロレスのことを何も知らず、受け身も取れませんでした。
周囲からプロレスをなめるなよと言われたことはあったのでしょうか?
「言われていたのかもしれませんが、私の耳に聞こえてきたことは一度もないです。ネットの掲示板などを探せばあるのかもしれませんが、気にはしていないです」
夢はチャンピオンベルト「そうしたら、夢が変わると思うんです」
プロレスラーとしてのキャリアを積み重ね、ファンが急増中の伊藤さん。
「最初に所属したアイドルグループのときは、ファンの方の数は片手で数えられるくらいだったのですが、プロレスラーになってからどんどんファンの方ができて、今は、300人くらいまで増えています」