元大学駅伝強豪校ランナーが設楽悠太のモノマネ芸人に。たった1年で「サブスリー」を達成できたワケ(後編) (3/3)
サブスリーのコツは“いかに集中しないか”
――サブスリーを達成できた要因を挙げるとしたら、どのような点が良かったのでしょうか
大会の1週間前に森林公園(埼玉県)でクロカン練習(23㎞走)をやったのですが、これで脚にいい刺激が入ったなという実感がありますね。ロードよりも不整地を走ったほうが、脚作りという意味でもオススメですね。
あとは、気持ちの面でサブスリーを意識し過ぎなかったことも理由かな。僕の場合は、当日は大会を楽しもうと思ったんです。でも、そうやって沿道の人とハイタッチしたり、ランナー同士でおしゃべりしたりすることで、不思議と気持ちが楽になるんです。“いかに集中しないか”がポイントだったのかなと思いますね。
――「この練習ができればサブスリーは達成できる」みたいな目安はありますか?
1000mのインターバル走で、4分ペースを7~8本こなせるようになったら出るのではないでしょうか。距離走だけをやるよりは、こうしたスピード練習を本番と同じペースで行うことも重要だと思います。
――今後の目標を教えてください。
芸人最速の2時間25分9秒を2020年の東京マラソンで更新できればと考えています。僕がモノマネをしている設楽悠太選手ご本人が東京オリンピックのマラソン代表に選ばれていれば、本物は日本代表、そっくりさんが芸人最速ということになりますよね。これってめちゃくちゃおもしろくないですか?
――そうなることを期待しております!
※初出時、タイトルに誤解を招く表現がございましたので、訂正いたしました。萩原さん、並びにご関係者の皆さま、読者の皆さまにお詫びいたします。
[プロフィール]
萩原拓也(はぎわら・たくや)
1981年生まれ、千葉県出身。お笑い芸人。オスカープロモーション所属。神奈川大学では駅伝部に4年間所属。箱根駅伝出場は叶わなかったが、10000mは29分48秒、ハーフマラソンは66分28秒という自己ベストを持つ。卒業後は2年間の役者生活を経てお笑い芸人へ転身。2012年にお笑いトリオ「ポップライン」を結成し、2016年からはコンビとして活動。翌年からマラソン芸人としてランニングを再開するとともに、現在は男子マラソン日本記録保持者・設楽悠太選手のモノマネで人気を博している。
【公式Twitter】https://twitter.com/poplinehagi
<Text:松永貴允(H14)/Photo:河合信幸>