インタビュー
2019年2月6日

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI・恋汐りんご「剣道は走るのが苦手だから始めたんです」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#18 (1/3)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 第18回に登場するのは、バンドとアイドルの魅力を併せ持つグループ「バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI」の恋汐りんごさん。黒髪ツインテールでかわいらしい外見、「はわ〜(U ‘ᴗ’ U)」という口癖など、普段はほんわかした雰囲気の彼女ですが、ステージでは雰囲気が一変。キレのあるパフォーマンスを披露しています。

 その動きは、剣道で培ったものだとか。現在の段位は3段。中高の6年間は練習漬けの毎日で、中学では県大会優勝をしたこともあるそうです。

 前編では、剣道を始めたきっかけと、中学時代の思い出について語ってもらいました。

▶連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」のアーカイブはこちら

あまり走らなそうだと剣道を選んだら、県内随一の強豪校だった

――まず、剣道を始めたきっかけを教えてください。

中学1年生のときに運動部に入ろうと思って、いろんな部活を見ていたんです。そのなかでバスケとかバレーとかは、練習でたくさん走る感じだったんですけど、しお(※恋汐りんごさんの一人称)は長距離走が苦手なので……。あんまり走らなくてよさそうな剣道を選びました(笑)。もちろんそれだけじゃなくて、袴と道着がカッコいいっていうのもあったんですけど。でも、入部してみたら顧問の先生がとても熱心で、県大会でも上位に進むくらいの実力だったから、稽古がとても厳しかったです。

――強豪校の部活に、気軽に入ってしまったわけですね。

そう。だから、最初は練習がきつくて大変でした。打たれて痛かったのは、小手の部分。手の脂肪が薄いし、今まで打たれることなんてなかったからか、よく真っ赤に腫れちゃってました。

――練習は週に何回あったんですか?

毎日ありましたね。平日は学校や地域の道場で練習して、土日は練習試合。あと朝練もありました。

――毎日どんな練習をしていたんですか?

まず防具をつけない状態で準備運動をして、次に素振り。その中で「早素振り」という前後に飛び跳ねながら竹刀を振る素振りがあります。これが本当にきつくて……。夏休みとか時間がたくさんあるときは、部員全員で大きい円をつくって素振りをするんですよ。部長から時計回りにひとり10本ずつカウントしていって、全員が数え終わるまで続けるんですけど、男女合同で30人くらいはいたと思うので、300回近くやってたはず。

――それは大変そうです。

最後の方になると声が出なくなってくるんですけど、先生から「ちゃんと声が出てないからもう1回!」って言われることもあって。そうすると、また最初から。でも、辛かったぶんだけ根性が鍛えられたし、部員同士の一体感も生まれたと思います。

次ページ:しおは腕立て伏せが苦手だったので「はわ〜(U>△<U)、もう無理……」

1 2 3