インタビュー
2019年2月13日

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI・恋汐りんご「剣道を通じて体力と精神の両方が鍛えられました」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#18 (1/3)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 第18回に登場するのは、バンドとアイドルの魅力を併せ持つグループ「バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI」の恋汐りんごさん。黒髪ツインテールでかわいらしい外見、「はわ〜(U ‘ᴗ’ U)」という口癖など、普段はほんわかした雰囲気の彼女ですが、ステージでは雰囲気が一変。キレのあるパフォーマンスを披露しています。

 その動きは、剣道で培ったものだとか。現在の段位は3段。中高の6年間は練習漬けの毎日で、中学では県大会優勝をしたこともあるそうです。

前編:バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI・恋汐りんご「剣道は走るのが苦手だから始めたんです」(前編)

 後編では、高校での思い出や剣道の経験が現在にどう活きているかについて、語ってもらいました。

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進学した高校では剣道の形の美しさを学んだ

――中学で県大会優勝を達成するなどチームの主要人物として活躍していたということで、強豪高校からの誘いもあったんじゃないですか?

そうですね。でも、中学では勉強も頑張っていたので、偏差値が高い学校に行きたかったんです。

――文武両道だったんですね。

はい。いま振り返ってみると、中学のときのしおは偉い! 褒めてあげたいです(笑)。

――では、進学した高校は剣道の強豪校ではなく?

しおが入学するとき、入れ違いで卒業した先輩の代がすごく強かったみたいです。でも、私が入部したくらいのタイミングで先生が変わって方針が変わって。中学の先生は勝ちにこだわっていて、ひたすら強くなるための方法を教えてくれる方でした。でも、高校の先生は形をどれだけ美しく見せられるかにもこだわる方で。その違いに戸惑ったこともあるんですけど、いま振り返ってみると両方を経験できてよかったと思います。

――そうすると、中学のときほど練習も厳しくなかったのでは?

実はそうでもなくて。強豪校ではなかったのですが、練習はかなり頑張っていたと思います。いちばんキツかったのが夏合宿。一日中練習できちゃうから、ランニング、筋トレ、素振り、稽古という感じで盛りだくさんなんですよ。素振りも通常のものに加えて、足を大きく沈めたり、スクワットみたいな感じに竹刀を振ることもあって。

――聞いているだけで辛そうです。

あと、練習する場所が体育館の2階だったので、夏は床がやけどしそうなレベルで熱くなるんですよ。逆に冬は寒くてみんな足がひび割れて。剣道経験者は共感してくれると思うんですけど、夏も冬も本当に大変なんです。

▶:マスコット的な扱いだった気がします

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