2017年7月11日

試合分析でチームを強化! 簡単操作のプレー記録アプリ3選

 試合の経過を記録して、それを統計学的な見地などから分析するのは、選手やチームを強化するうえで欠かせないもの。プロ野球でいう“セイバーメトリクス”が有名ですが、サッカーなどほかの球技などでも選手のプレーが“スタッツ”という形で統計的にまとめられています。

 このような分析は、もちろんアマチュアや個人のプレーでも有効です。最近ではスマホ上で簡単に記録と分析ができるアプリが登場しているので、これで試合中のプレーを見直してみてはいかがでしょうか?

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野球の個人結果から、OPSやWHIPを確認できる

「草野球日記 ベボレコ」

 個人の投手と打者において、それぞれのプレー結果を記録するアプリ。自分自身のプレー情報を蓄積していくことで、打者であればOPS、投手ならWHIPなど、セイバーメトリクスの指標を確認できます。

 打者なら球場の見取り図上に、全打球の方向を軌跡として表示できます。これによって打席で意図通りに左右へ打ち分けられているか、フライやゴロが極端に多くなっていないかが、一目で振り返ることができるわけです。こういったデータを蓄積していけば、効率的な練習やフォームの調整が行えるでしょう。

「草野球日記 ベボレコ」
価格:無料
対応OS:iOS/Android

サッカーの試合経過を記録! 選手のスタッツを分析しよう

「フットボールレポートEX」

 「フットボールレポートEX」では、試合中のシュートやスローイン、交代などのアクションを記録できます。11人制だけでなく、8人制の少年サッカーにも対応するので、子どもの応援中などにもぜひ使ってみたいアプリです。

 試合中には常時起動しておき、シュートとアシストを行った選手を入力していきます。ボールがタッチラインを超えたり、反則で試合が中断されたことなども記録しておくことが可能です。実際に試してみると分かりますが、試合中は絶え間なく操作を行うことになるので、できるならアプリを操作する専用のスコアラーを用意しておくとよいでしょう。

 スタッツではチームのシュート数、シュートやアシストに関わることの多い選手、反則の多い選手などの統計値を確認できます。試合後に数値とともにアドバイスを行えば、その理解も深まることでしょう。

「フットボールレポートEX」
価格:無料
対応OS:Android

シュート位置まで確認可能、バスケットボールの試合記録に

「Stats i」

 バスケットボールの試合に特化した記録アプリです。試合のルールはNBAからミニバス、3on3にも対応。シュート、アシスト、シュートミス、リバウンド、スティールなど、さまざまなデータをリアルタイムで入力できます。

 画面上にコートの見取り図が表示されて、各プレーの位置が図上をタップして指定できるのは、大きな魅力といえるでしょう。ただ、それだけに大画面が必要になるため、このアプリはiPad専用となっています。

 各プレーを記録していけば、プロバスケなどで公開されているボックススコアとほぼ同じスタッツを確認できます。これらの分析は試合後だけでなく、試合中にも可能。シュートの成功率、リバウンドやアシスト、ターンオーバーの回数なども細かくチェックできるので、試合中のアドバイスにも役立ちそうです。

「Stats ai Basketball」
価格:無料
対応OS:iOS(iPadのみ)

 試合結果をノートなどにまとめているチームも多いですが、それを見やすく、分かりやすく、共有するのがアナログでは難しいところ。でも、アプリならスクリーンショットを撮ってメールするだけと簡単です。「Stats ai Basketball」であれば、情報共有用のスマホアプリも用意されています。

 子どもから大人まで、スポーツに本気で取り組むのであれば、自分のプレーを客観視するためにもアプリによる分析を行ってみてはどうでしょうか。思わぬ個人やチームの課題が見えてくるかもしれませんよ?

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<Text:島徹(H14)/Photo:Getty Images>