フィットネス
2019年3月15日

うどんを食べながら60kmマラソン。香川県「ウルトラうどんマラニック」が超楽しかった (2/3)

 各所にはチェックポイントが設けられ、計測システムで通過チェックが行われます。この情報はすぐにオンライン上の専用サイトへ反映されるため、自分の順位、あるいは仲間の状況などを知るのに便利です。通過情報からおおよその位置を把握し、応援に回っている方も見られました。

 経由するうどん店は8か所。そのうち3か所はお店のキャパの関係からか、どこか1店舗が各選手に割り当てられます。そのため、合計して“食べる”うどん店は6か所です。各店舗はチェックポイントにもなっており、毎回、スタッフの皆さんが温かく迎えてくれます。スタッフとの会話も、本大会の楽しみの1つでした。

うどんを食べながら走るランナーたち

 店内に入れば、うどんは即座に提供されます。他県から参加したランナーは、珍しいのか、うどんだけでなく店員さんの様子を撮影する方も。ちなみに当日、ほとんどのお店でランナー以外のお客さんもいたため、うどんを食べるランナーは不思議そうに見られていました。これほどまでに大勢のランナーがうどん店に訪れることなど、普段ならあり得ないことでしょう。

◆お店とメニュー紹介

 ここで、コース上で立ち寄るうどん店とメニューをご紹介しておきましょう。いずれの店舗も、バリエーション豊かなメニューを提供してくれました(3・4・5はどこか1店舗のみが割り振られます)。

1.手打ちうどんひさ枝
かけうどん+ちくわ天

2.上野製麺所
カレーうどん

3.エビスウドンファクトリー
漬け玉醤油うどん

4.野口うどん
かけうどん+豆天ぷら

5.情熱うどんわらく
おろし醤油うどん

6.谷川製麺所
しっぽくうどん

7.ふる里うどん
鶏パセリレモン醤油うどん

8.うどん処しんせい
ぶっかけうどん

 それぞれ、味はもちろん麺のコシや太さ、のどごしなどすべて異なります。皆さん、それぞれ推しのうどん店があったのではないでしょうか。多くの店舗では、ネギや揚げ玉などのトッピングがテーブルに設けられていました。香川県ではセルフ型のうどんが基本のようで、それぞれ好みのトッピングや味つけを加えます。

◆おいしいけれど、満腹

 走っては食べ、そしてまた走っては食べ……。どの店舗もおいしいことに間違いはありません。しかし、いくらおいしくてもお腹には限界があります。少しずつ食べるスピードが遅くなり、後半は食べるのに苦戦するランナーもたくさん。中には、完食できずお店をスルーしてゴールした方もいました。

 ちなみに私はすべて完食。お店に感謝を込めて、全店舗でつゆまで飲み干しました。ただ、4杯目以降は常に満腹感。走っても消化しきれず、次のお店に着いたときは、まだ前のお店のうどんがお腹に残っている感覚です。

 それでも食べきれたのは、どのお店にも“違い”があるから。お腹いっぱいでも、つい走りながら「次はどんなうどんが食べられるのだろう?」とワクワクしてしまいます。きっと地元の皆さんも同じで「今日はどのうどんを食べようか」と楽しみにしているからこそ、国内随一のうどん消費量を誇っているのでしょう。納得です。

◆スイーツも提供される

 ちなみに途中、スイーツを提供してくれるチェックポイントがありました。うどん、うどん、うどんと続いていたところに、甘いものはありがたい。お腹いっぱいでも、つい手が伸びてしまいます。うどんだけと見せかけて、実は違うものも用意されている。なかなか粋な計らいではないでしょうか。

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