フィットネス
2019年3月15日

うどんを食べながら60kmマラソン。香川県「ウルトラうどんマラニック」が超楽しかった (3/3)

うどんだけじゃない! 香川県は景色もバツグン

 本大会の楽しみは、うどんだけではありません。自然あふれるコースは、景色だけで十分な価値があります。当日は天候に恵まれたこともあり、山や海、そして川と、抜群の景観を眺めながら走ることができました。

 うどんによる満腹感以上にランナーを苦しめたのが、終盤で訪れる屋島。もの凄い急こう配を登り、そして再び下りて戻ってきます。あまりの急坂に、おそらく多くのランナーは走らず歩いたことでしょう。ちなみに私も、8割は歩きました。

 しかし苦労して登りきれば、目の前に広がるのがこの絶景。展望台から、高松市街を見下ろすことができます。ここまで走ってきたコースも確認でき、なんとなく感慨深い思いがこみ上げました。この絶景、「ランナーに見てほしい」とコースに組み込むのも納得できます。上り坂での疲れ、そしてうどんの満腹感が吹き飛ぶほどでした。

◆突然の白馬

 ちなみに景色以上に驚いた光景が、こちらの白馬。曲がり角から突然に現れたため驚きましたが、よく見ればスタッフが乗っています。ここからしばらく、白馬が並走してくれました。これまでいろいろなマラソン大会に出場してきましたが、白馬に誘導してもらったのは初めてのこと。乗馬スタッフのさわやかな表情も印象的です。

大盛況だったウルトラうどんマラニック2019

 6杯のうどんを食べながら、約63.7kmを走る「ウルトラうどんマラニック2019」。私はすべてのうどんを食べ、7時間20分ほどでゴールしました。完食者には、完食賞として“うどん脳手ぬぐい”がもらえます。さらに完走証も、よく見ると「完食賞」の表記が。食べきらないと得られない特別な手ぬぐい&完走証は、思い出に残るうれしい贈り物となりました。

 時間が経過するごとに、ゴール地点には人がどんどん集まっていきます。応援者だけでなく役目を終えたスタッフ、そして走り終えたランナーも。制限時間ギリギリまで盛り上がり、拍手しながらランナーを迎える会場は一体感が生まれていました。ゴールするランナーは誰もが笑顔。距離やコース、また満腹感という厳しさはありながらも、本大会の楽しさが伝わってきました。

 なお、本大会の次回開催は未定とのこと。しかし出場者からは、「また来年も開催してほしい」という声が数多く寄せられているようです。気になる方は、ぜひ公式サイトをチェックしておきましょう。ちなみに今回のエントリーは即締め切られたので、出場する際はご注意ください。

・ウルトラうどんマラニック公式サイト
http://ultraudon.jp/

[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。また、ランニングクラブ&レッスンサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室やランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表
【HP】https://www.run-writer.com

<Text & Photo:三河賢文>

1 2 3