2019年7月5日

イタリアンでワインを呑みたい!おすすめの飲み方とメニュー #カラダにうれしい”酒とツマミ”の選び方 (2/2)

 次に注文した料理は、「豆腐と12種野菜のヴィーガンサラダ」。キレイな盛り付けを崩すのはいささか偲びないですが、一緒に提供されるオニオンドレッシングでいただきます。

▲最高に美しい見た目のこのサラダは、ボリュームも満点。2人以上でシェアするのがおすすめです。ビーズのようなものは、海藻のエキスを抽出したものだそう

「豆腐は下に隠れてるんですね。豆腐って、良質なたんぱく質も摂取できるし、食物繊維がたっぷりなのはもちろんのこと、カルシウムも摂れるんです。大豆をすりつぶしてできたものなので、消化吸収も早くて筋肉に代わるのもすごく早い、良いことづくめの食材なんですよ。世界一の栄養価の称号を持つアボカドや、トマト、キュウリ、そら豆など、たっぷりの野菜や海藻、雑穀も使われていて、鉄分やミネラルもたっぷり摂れますね。これは本当にオススメのメニューです!」

▲下に隠れている豆腐も、たっぷりの量。さまざまな食材の食感が合わさって飽きることなく楽しめるメニュー

 3品目は、「ブラータチーズのカプレーゼ」。ブラータチーズは賞味期限がとても短いが、ここでは独自のルートで買い付けて提供しているそう。

▲クリーミーで濃厚なとろける食感が暴力的な旨さのブラータチーズ。チーズの旨味と爽やかなトマトの組み合わせは、口の中で天国の扉が開いたかと思われるほどの多幸感に包まれる

「珍しいブラータチーズが1200円で食べられるって、すごいです! シンプルな調理方法なので、乳酸菌をそのまま取り入れられるのも良いですね。乳酸菌が常に体内にいる状態にしておくと、体の錆びを防いでくれるし、お肌もキレイになります。でも食事で乳酸菌を摂取することは意識しないと難しいですよね。スポーツした後もするっと食べられちゃうさっぱり味なので、このひと皿で自然に乳酸菌を摂取してほしいです」

▲あまりのおいしさに食べる手が止まらないつぼみ先生

いよいよメインメニューへ

 4品目は「USプライムビーフ ステーキ150g 付け合わせにきのこソテー」。お肉だ、お肉!

▲さっぱりとした赤身の肉とコクのあるソースのハーモニーが◎。選べる添え物の舞茸のコリコリとした食感もおいしい

「このコーナー初の牛肉ですね。牛肉は、他のお肉と違って脂肪燃焼効果があります。おいしく食べて脂肪が燃えるって夢みたいですよね。赤身肉が特におすすめなんですが、このメニューに使われているお肉はまさにうってつけ。脂身が少なく、良質なたんぱく質のみを摂取できます。今の季節は冷房などで体が冷えて、代謝が悪くなりやすく、むくんだり、脂肪が蓄積されたりしがち。こちらを食べて代謝を上げていきたいですね。ちなみに付け合わせの舞茸は、肌荒れ予防効果がありますよ♪」

▲シンプルな味付けで、小麦粉とジャガイモの甘みが口に広がる一品。名前の通りモチモチ!

 ひと皿のボリュームが多く、すでにお腹は八分目ほど。ということで、シメに「もちもちじゃがいものニョッキ」をお願いすることにしました。

「やっぱりシメは、ステキな筋肉を作り出すために炭水化物を少し摂りましょう。こちらはジャガイモと小麦粉、チーズが使われていますね。ジャガイモはビタミンCなどが含まれていて、美容効果が期待できます。また、塩分を排泄する効果があるカリウムも含まれているので、ちょっと食べ過ぎたな、という時の調整として頼んでも良いですね。筋肉の疲労回復にも効果的ですよ。また、ジャガイモが含むポテインという成分は満腹効果が得られるので、食べ過ぎ防止にもなります。また、こちらのクリームソースはバターもりもりの高カロリーソースでもなく、量的にもちょうどよくて、シメにぴったりのメニューだと思います」

▲テラス席は風通しもよく、居心地バツグンでした

 カロリーが高いイメージのあるイタリアンですが、栄養の面や食べる順番を工夫すればスポーツマン&スポーツウーマンも気兼ねなく楽しめます。選ぶお料理にもよりますが、「体にイイモノを摂取したい!」という人は、ぜひ赤ワインをチョイスしてみて。もちろん飲みすぎには注意ですよ!

■取材協力
店名:Cafe La Boheme 世田谷(かふぇら・ぼえむ せたがや)
住所:東京都世田谷区池尻1-9-11 メゾン・ド・ソレイユ 1F・B1F
電話:03-5486-3700
定休日:無休
営業時間:11:30〜翌2:00(L.O.1:30)、土・日曜、祝日11:00〜(L.O.翌1:30)、ランチ(月〜金曜)11:30〜15:00
※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります

[プロフィール]
田村つぼみ 料理家/栄養士
1985年生まれ。栃木県出身。短大を卒業後、料理教室にて講師を務める。その後、料理研究家・浜内千波師匠のもとでアシスタントとして修業。現在、料理家として、書籍や女性誌を中心に活動中。また、カフェなど飲食業態のメニュー開発、店舗立ち上げプロデュース、料理教室ほかを精力的に行っている。MELOSでは「スポーツキッズのためのガッツリ飯」も好評連載中!
【公式HP】http://www.tsubomi-t-cooking.com/

<Text & Photo:服部桃子(アート・サプライ)>

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