インドのカオスシリーズ最終章。3つの衝撃的な体験|インド好きヨガ講師・本田雄介のヨガトーク
こんにちは!本田雄介です。
インドといえばカオス(混沌)。良くも悪くもカオス。ヨガ合宿での滞在中に感じたカオスをシリーズでお届けしております。
今回はカオスシリーズの最後として、まだ載せていない話をしていきますね!
インドのカオスを締めくくる3つの衝撃体験
親切なフリが危険! ニューデリー駅の詐欺カオス
大きなターミナル駅であるニューデリー駅で、電車に乗ろうとしていた時のこと。
知らないインド人から話しかけられ、「何時の電車に乗るの? 事故でトラブルになってるから確認したほうがいいよ」と促されるまま窓口へ。
窓口では、駅員らしき人から「そうそう、事故があってね、切符見せてよ、手続きするから」と説明を受けたものの......何か違和感があり、その場をいったん離れました。
改めて別の窓口で聞いたところ、「そんな事故はないよ。電車は通常通り走ってるよ」とのこと。最初に話しかけてきた人と窓口にいた人はどうやらグルで、切符をだまし取るつもりだったようで、戻ってみたらすでに姿はありませんでした。
でも何が一番カオスって、おそらく駅の敷地内にある建物を使って、そんな行為が行われているってことなんですよね。日本でいうと“みどりの窓口”的なところで詐欺をされた感覚でした!
賑やかなビーチと静かな火葬場、生と死が隣り合うカオス
滞在していた地域はベンガル湾に面しており、ビーチサイドとして賑わう場所もありました。夜には屋台がズラリと並び、観光客もたくさん集まって、とても活気のあるスポットです(屋台で売っているものが大体どこでも一緒だったり、手動式のアトラクション?があるのは東南アジアあるある)。
しかし、通り一本を挟んだビーチエリアの向かい側には、なんと火葬場があるのです。言い方が悪いのですが、屋外でそのまま"キャンプファイヤー"をしているかのように火葬が行われています。そして傍らでは、担架に乗せられた遺体が次々と順番に運び込まれてきます。
ほんの100メートル向こうではお祭りのような賑やかさがありながら、目の前ではご遺族が遺体の焼かれる様を見送っているのです。
なんともいえない複雑な感覚に陥りました。
フェスのような宗教活動バクティで出会った熱狂のカオス
以前の記事で、ヒンドゥー教について少し触れました。ヒンドゥー教がインドのなかで今のような地位を確立するのには様々な背景があるのですが、やはり民衆の支持を得ることが、大きな要因の一つです。
とくに「バクティ」と呼ばれるスタイルは、神を讃えながら歌い踊り、一体感を得るのが特徴的です。難しい儀式などは必要とせず、民衆にも広く受け入れられてきました。
日本でも昔から念仏を唱えて踊る"盆踊り"の原型のようなものが各地にありますよね。
このバクティの大きな集まりに私も参加する機会がありました。フェス会場のように屋外に張られた大きなテント。会場内を何千人が埋め尽くし、みんなで「ハレクリシュナ」を歌いながら、一体となっていきます。
宗教的なイメージより、やはりライブ会場の一体感と高揚感! ヒンドゥー教の熱狂の一端を垣間見た気がしました。
まだまだカオスな話は尽きませんが、いったんこのあたりで……。
次回は今年最後の記事となります。また読んでいただけると嬉しいです。
NAMASTE(ナマステ)!
本田雄介(ホンダユウスケ)
ヨガインストラクター
早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業後、アパレル業界に就職。転職やキャリアアップ、プライベートでも様々な転機を経て、いつしか働き方や生き方を見つめ直すように。ヨガの持つ心身への包括的なアプローチと効果も知り、現場発信に携わりたいと思い立つ。体ガチガチのアラフォーヨガ初心者から、ヨガインストラクターを目指して、インドでRYT200〜RYT500コース修了。
本田雄介さんのInstagram
https://www.instagram.com/honhon180/
<TEXT&PHOTO:本田雄介>