心の不調を抱える人に共通する「ある口癖」とは。医師1000人にアンケート (3/3)
医師に聞いた「心の不調」のアレコレ
今回、心の不調について、ひめのともみクリニック院長・姫野友美先生が色々と教えてくださっています。
たとえば、心の不調と胃の不調の関係について、姫野先生は「『心の不調』と『胃の健康』は、自律神経を介して密接に関係していると考えられています。
脳内には自律神経の中枢があり、胃や腸などの内臓諸器官は自律神経の支配を受けています。このため、心の不調によって自律神経のバランスが崩れると、胃の消化機能がうまく働かなくなり、胃もたれや胃痛など、さまざまな症状が現れます」と解説。
「一方で、胃の調子が良い状態では、脳内で『ドーパミン』という神経伝達物質の分泌が促されます。ドーパミンには、意欲の向上、集中力アップ、ポジティブ思考などの作用があり、心や身体に良い影響を与えるといわれています。
このような『胃脳相関』の関係から、心の不調改善には、胃の健康が重要であるといえます」としています。
6月~7月は心身の不調に注意
また、“ジューン・シック・シンドローム”にも注意が必要であるとのこと。「五月病」という言葉がよく使われますが、姫野先生によれば、「6月から7月にかけて心身の不調を訴える患者さんが急増する傾向にありました。
そこで、私はこの症状を「ジューン・シック・シンドローム」と名付け、注意を呼びかけています」と説明。
「4月から進学や就職など新生活が始まって、5月まではなんとか乗り切れたものの、その間に多くのエネルギーを消費し、さらに湿気の多い梅雨時期も重なって、6月以降に急速に、心身の不調に陥ってしまうケースが増えるのです。『ジューン・シック・シンドローム』を防ぐためには、5月を頑張りすぎず、十分栄養をとって、自分のペースを守りながら、6月に向けてしっかりエネルギーチャージしておくことを推奨しています」としています。
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<Text:辻村>