毎日のトマトジュースで血管は変わる?カゴメ研究で見えたリコピンの可能性
「血管年齢が気になる」。40代を過ぎると、健康診断やテレビ番組などで耳にする機会が増える言葉です。
血管は年齢とともに硬くなりやすく、その変化は動脈硬化や心血管疾患とも深く関わるとされています。
そんな中、カゴメ株式会社は、リコピンを含むトマトジュースを継続して飲むことで、血管のしなやかさを示す指標が改善したとする研究結果を発表しました。
40~64歳の健康な男女72人で検証
今回の研究では、40~64歳の健康な男女72人を対象に試験を実施しました。
参加者は、リコピン15mgまたは26.7mgを含むトマトジュース、あるいはリコピンを含まない飲料を毎日12週間飲み続け、血管のしなやかさを示す「FMD(血流依存性血管拡張反応)」を比較しました。
その結果、15mgのリコピンを含むトマトジュースでは12週間後、高リコピントマトジュースでは4週間後から、プラセボ飲料を飲んだグループと比べてFMD値が有意に高くなりました。

「血管のしなやかさ」とは?
今回の研究で用いられたFMDは、血管がどれだけ柔軟に広がるかを調べる指標です。腕の血流を一時的に止めて再開させ、その際の血管の広がり方を測定します。
FMDは加齢とともに低下することが知られており、動脈硬化の初期変化を評価する指標の一つとしても使われています。
注目されるリコピン
リコピンはトマトに多く含まれる赤い色素成分で、強い抗酸化作用を持つことで知られています。
これまでも血管機能との関係が報告されていましたが、多くは高用量のリコピンや短期間の摂取を対象にした研究でした。
今回の研究では、市販のトマトジュースに近い量のリコピンを4週間以上継続して摂取した場合の影響を検証した点が特徴です。
ただし「病気を防ぐ」と証明した研究ではない
一方で、この研究は健康な成人を対象にした試験です。トマトジュースを飲むことで動脈硬化や心血管疾患を予防・治療できることを示したものではありません。
また、対象者は72人であり、今後さらに大規模な研究による検証が期待されています。
今回の研究は、その中でもトマトジュースに含まれるリコピンが、健康な人の血管機能の維持・改善に役立つ可能性を示した新たな知見として注目されます。
<Edit:編集部>











