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狭い部屋で撮るのは得意なんです(笑)。シベリア鉄道の旅の演出はワクワクした。大根仁が語る『いだてん』の魅力 (1/7)

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 日本人初のオリンピアンとなったマラソンの金栗四三と、1964年の東京オリンピック招致に尽力した田畑政治を描いた、宮藤官九郎さん脚本によるNHKの大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』。第9回「さらばシベリア鉄道」(NHK総合、3月3日20時放送)では金栗四三、三島弥彦が体験する、過酷なシベリア鉄道17日間の旅の模様が描かれます。

 この回を演出するのは、数々のテレビドラマの演出・脚本を務め、映画監督としても活躍する大根仁さん。NHK大河ドラマにおいて外部から演出家を呼ぶことは珍しく、これが史上初の試みだそうです。今回は、都内で開かれた大根さんの合同インタビューの模様をレポートします。

 自身が影響を受けた大河ドラマをはじめ、初演出回となる第9回の見どころ、深夜ドラマ時代から交流のある生田斗真さんや森山未來さん、浜野謙太さんらとの撮影エピソード、『いだてん』の視聴率、スポーツを演出する難しさや楽しさなどについて、たっぷり語ってくれましたので、ほぼノーカット(約1万字!)でお届けします。

[プロフィール]
大根仁(おおね・ひとし)
1968年生まれ、東京都出身。『演技者。』『劇団演技者。』(フジテレビ系)、『30minutes』『アキハバラ@DEEP』『去年ルノアールで』『週刊真木よう子』『湯けむりスナイパー』(すべてテレビ東京系)など深夜ドラマの演出や脚本を多く手がけ、2010年の深夜ドラマ『モテキ』(テレビ東京系)でブレイク。その後、『モテキ』(2011年)、『バクマン。』(2015年)、『SCOOP!』(2016年)、『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』(2017年)、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(2018年)など映画作品の監督を務める。その他にも、電気グルーヴのドキュメンタリー映画やスチャダラパーなどのMV(ミュージックビデオ)など、音楽関連のコンテンツも多く手がけている。

[第9回「さらばシベリア鉄道」のあらすじ]
四三(中村勘九郎)と弥彦(生田斗真)は、ついに新橋駅を出てストックホルムに向け旅立つ。ウラジオストクやハルビンを経由してのシベリア鉄道17日間の旅。不手際で治五郎(役所広司)の渡航が遅れる中、監督の大森兵蔵(竹野内豊)と安仁子(シャーロット・ケイト・フォックス)のハネムーンのような態度、初めて触れる外国人の横柄さに、四三は不安を募らす。一方、孝蔵(森山未來)は、師匠・円喬(松尾スズキ)に「朝太」という名を授かり、噺家(はなしか)デビューに歩みだす!

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影響を受けた大河ドラマは?

――大根さんが過去のNHK大河ドラマで影響を受けた作品は?

いまは日曜日の夜8時というと、バラエティ番組が人気ありますが、ボクが小学生の頃は、テレビは一家に1台だった。父親がチャンネル権を握っていて、普通に家族で大河ドラマを見ていました。特に印象深いのは、市川森一さん脚本の『黄金の日日』(第16作、昭和53年)や、山田太一先生の『獅子の時代』(第18作、昭和55年)ですかね。どちらも有名な武将や、歴史に名を残した人がメインではない、という切り口が良かった。ドラマのつくりも斬新だった。いまでもファンはたくさんいると思うんですけれど、とても強く印象に残っていますね。

今回、お話をいただいたわけですが、もしテーマが有名な武将や偉人だったら、ちょっと腰が引けて受けていなかったかもしれない。俺も金栗四三(演:中村勘九郎)や、田畑(政治)さんは知らなかった。「え、誰?」という人物を描くことに、すごく魅力を感じました。

平成でいうと、やっぱり『龍馬伝』(第49作、平成22年)も従来の大河ドラマとは作り方が全く違って斬新だった。当時のNHKは革新的なドラマをどんどん作っていました。すごいな、と思ってずっと見ていましたね。あとは、どうかと思うくらいクオリティが追求されていた『平清盛』(第51作、平成24年)。どこまでいくんだろう、俺はついてくぞ、という気持ちで見ていました(笑)。

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