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菅原小春×大根仁『いだてん』インタビュー。日本女子スポーツのパイオニア・人見絹枝をいかにして演じたのか (5/5)

――クライマックスに、落語とのシンクロが素晴らしかった。できあがったものを見た感想は。

[菅原]すごいな、ということしか分からないんです。まだ1回見ただけじゃ飲み込めない。なんか分からないけれど、ここの毛穴開いていた、みたいな。あの波をつくって、あそこに声を被せ、こっちまで持ってきた、という波に、こっちは気持ちよく乗せられて、感情を動かされている。すごいことだな、と思います。最後の結末に向けての大きな波に、自分の感情を全部奪われていったな、と。

[大根]まだ自分の演技を冷静に見れる状態ではない?

[菅原]ないですね。

[大根]僕もまだ自分がつくった作品として、整理できていない状態でした。こんなことは滅多にないんですけどね、何をつくったのか。試写で見ていただいた人たちに、良い良いとおっしゃっていただけていますが。『いだてん』のプロデューサーに、清水さんという血も涙もない堅物がいまして(笑)。あんな人が、試写のときから何度見ても泣くんですよ。「清水さんが泣いてるんだからこれは良いんだな」と(笑)。

『いだてん』は、オリンピックの資料映像と演者の演技をどうシンクロさせていくか、それが初回からテーマになっています。今回は実際にスタジアムで走れるわけではないですし、わりと映像ギミックと編集によってエモーショナルに見せようという試みでした。だから割合、緻密に計算しましたね。資料映像を見て、ここから先は菅原さんに代わって、ここから先は人見さん本人で、というような。最後のラトケ(ドイツの女子陸上選手)についていくところは、資料映像を見てもグッとくるところ。どこで菅原さんのアップの表情に乗り替わるか?というような計算はしていました。

――五りん(演:神木隆之介)の語りで魅せたのは初めてでしたか。

[大根]そうですね。五りんの成長物語という側面もあるので。初めて古今亭志ん生(演:ビートたけし)にも「うまいねぇ」と言われますしね。だから神木には、ちょっとずつ認められるようにやって欲しい、ということは伝えましたね。

<Text:近藤謙太郎/Photo:NHK提供、Getty Images>

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