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2019年12月7日

東京03角田晃広インタビュー「後半にまた出てくるとは、誰も思っていなかったでしょう(笑)」(いだてん) (3/3)

「大河ドラマに出演経験あり」とはずっと言わせていただこうと(笑)

――コントのときと、俳優のとき。どのように演じ分けていますか。

正直なところ、演じ分けるのは無理だなと思って(笑)。基本はもう、まんまでやらせてもらっているというか。もちろん森西さんを意識して演じているんですが、出る言葉やらテンションやらは、いつもの感じでやらせてもらっています。台本もそうなっていて、あえてキャラクターを変えていこうという意識はないんです。そこは開き直っています(笑)。

――東京03のメンバーには何と言われましたか。

2人とも委員会の役どころにピンと来ていない感じでしたが「すごいじゃん」「良かったじゃん」と言われました。演技のアドバイスとかは、特にないです。

2020年の東京オリンピックで行われる競技を紹介するアニメーション動画「One Minute, One Sport」がYouTubeにあがっています。映像内で声を(東京03の)飯塚(悟志)と、ももいろクローバーの佐々木彩夏さんが務めているんです。アニメなんですけど。もともと東京03の単独公演で使われている幕間の映像があって、それが使われている。すごいから見てください。

――激動の時代に身を置いてみて感じたことはありますか。

第1回でも「空中道路ができるんだ」なんてセリフがありました。オリンピックの開催に向けて、いろんなことが変わっていった。そんな時代だったんだな、というのを感じます。交通機関も変わった。世界と絡みながら、オリンピックを東京に持ってくるというのは、中途半端な熱量ではできないことだったんだろうなと想像します。いろんな方々の情熱が同じ方向を向いていた。でも大変だったろうなぁ。今回(2020年に)東京でやるオリンピックも大変ですけど、より大変だったんだろうなと思いますね。

――1964年を経験した方からもお話を聞いたのでしょうか。

それはしなかったですね。親からも話を聞いたことはなかった。台本を読みながら、こんなことがあったんだと思いながら、撮影に臨んでいました。

――撮影現場の雰囲気は、いかがですか。

出ている方が、みなさんすごい方ばかり。そして、すごいテンションです。皆川猿時さん(松澤一鶴 役)なんか、すごい声量だなと、ボクだったらすぐに枯れちゃうなと思いながら見ています。負けないように頑張っています。楽しい現場ですよ。

――大河ドラマに出た経験を、これからどう活かしていきますか。

どう活かしていけるか分からないですが、ただ、「大河ドラマに出演経験あり」とはずっと言わせていただこうと(笑)。これは、朝ドラにワンシーンだけ出させていただいたときもそうでした。「ボクは大河にも出たことあるけどね」というね(笑)。これは言えるなと。ありがたいですね。「大河に出たことのあるお笑いだよ」と。言いますよね。はい。

<Text:近藤謙太郎/Photo:NHK提供>

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