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東京03角田晃広インタビュー「後半にまた出てくるとは、誰も思っていなかったでしょう(笑)」(いだてん) (1/3)

 日本人初のオリンピアンとなった金栗四三と、1964年の東京オリンピック招致に尽力した田畑政治を描いた、宮藤官九郎さん脚本によるNHKの大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』。

 1964年の東京オリンピック 大会組織委員会には、元タクシー運転手の男性が含まれていました。第1回の冒頭、古今亭志ん生(演:ビートたけし)を後部座席に乗せて、銀座の渋滞でタクシーを走らせていた森西栄一です。

 彼は乗用車の運転手として「聖火リレー踏査隊」に加わった後、オリンピックに関わり続けました。田畑政治を通じて組織委式典課の職員になる、彼の数奇な運命を演じるのはお笑いトリオ・東京03の角田晃広さん。都内で開催された合同インタビューでは、オファーが来たときの状況、ビートたけしとの共演について、森西さん家族と対面したときのエピソードなどが語られました。

こんなにガッツリ、また戻って来れるとは思っていなかった

――第1回に出演してから間が空きました。

最初にタクシードライバーで出させてもらったとき、撮影日の帰りにスタッフさんと話していて、ひょっとしたら(1964年の東京オリンピックの)間際になって、どこかで出番があるかもしれませんねと言われたんです。再びタクシーの運転手としてね。ボクも、出る機会があるのかなぁ、くらいに思っていた。自分の中では、もう出演は終わったと思っていた。

でももう1度、森西栄一さん役で撮影に入ることになった。2か月くらい前でしょうか、お話が来たので「あ、またタクシーの運転手役だな」と思ったんです。そうしたら、オリンピックの組織委員会に入るとか言っている。え、どういうことって(笑)。別の役で出るのか、とも思いましたが、やっぱりタクシーの運転手だという。事務所もハッキリと把握していなくて、いや、何かそんなことらしいと(笑)。マネージャーとは「タクシーの運転手なんだけど、その方が委員会に入るらしく」「何の委員会なの? 何の会議するの?」なんてやりとりがあった(笑)。これが本当に2か月前くらいのことですよね。よく話を聞いたら、森西さんという組織委のメンバーで。「あぁ、そうなんだ」と。

――阿部サダヲさんとはお話をされましたか。

別の撮影でNHKに入ったときに、阿部さんも撮影されていました。自販機に飲み物を買いに来たんでしょう、エレベーターでお会いしたときに声をかけていただいて。「まだ撮影やってますよ」なんておっしゃるので、「ボクも来月くらいから撮影現場に戻ることになりそうです」ってお伝えしたら「え?」ってびっくりされて(笑)。ボクもまだ、そのとき自分の役を把握しきれてなかったので「なんか委員会で出番があるみたいで……」「い、委員会?」みたいな(笑)。その後、阿部さんとは現場でお会いしました。そのときは、もう2人とも事情を分かっていたんで。

――重要な役どころになります。

そうなんですよ。だからもう、びっくりですよね本当に。改めて台本を読んで、委員でもけっこう出番があるんだなと、ありがたいなという感じでした(笑)。こんなにガッツリ、また戻って来れるとは思っていなかったから。

――森西栄一さんのエピソードも調べましたか。

はい。タクシー運転手からオリンピックの組織委員会に入るというエピソードは、脚色なのかと思っていたんですが、実際に、本当にそうだったということが分かって。ドラマでも自分から「組織委員会をやらせてください」と言うシーンがある。実話でもそうだった。だから、自分で切り開いていこうとする人なんだな、というイメージを頭の片隅に置いて演技させていただきました。

――森西栄一さんって、どんな方だと想像しますか。

いろんなことに興味を持たれた方なのかもしれない。もちろん当時、オリンピックを日本で開催するということが、国民にとって大きなことだったのもあるでしょう。できればそれに参加したい、という想いがみんなにあったのかなぁとも思いますね。森西さんはアグレッシブな方という印象。なかなか、直訴なんてできませんよね。行動力がある。

その後も森西さんは、サファリレースにハマるらしいんです。本当に大変だったみたい。でも楽しんでというか、苦しみの中に、楽しみも混ざっていたのかなと。撮影現場に、娘さんがいらっしゃったんですが、お父さんは1歳くらいのときに亡くなられている。だから「お父さん」って呼ばれました(笑)。「うん、大きくなったなぁ」って言ったりして(笑)。良いのかな俺で、っていう申し訳なさもありましたけれど。オリンピックに人生を賭けて飛び込んだ人。それくらいの強い意志で、最後までやり遂げるというところで、やっていたんだろうなと思います。

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