朝に筋トレするのは危険?「筋肥大に効果的」説もあるが…理学療法士に聞いてみた (1/3)
体づくりやダイエットのために筋トレをしようと思っている人の中には、「忙しいから朝しか筋トレできない!」とお悩みの人も多いのではないでしょうか。そんな中、朝に筋トレをすると危ないという説と、筋肥大にいいという説を耳にしました。
はたして朝に筋トレを行っても良いのか、理学療法士・沖野旭さんに聞きました。
▼ 目次
● 朝の筋トレは体に良い?朝筋トレのメリット
● 「朝の筋トレは危ない」という声も。よくない理由は?
● 「朝筋トレは筋肥大しやすい」って本当?
● 朝筋トレは「食事前」にやっても大丈夫?
● 朝筋トレは「起きてから何時間後」にやるべき?
● 朝筋トレのおすすめメニュー
● 朝筋トレの効果を高めるポイント
● 筋トレを朝に行う時の注意点
朝の筋トレは体に良い?朝筋トレのメリット
朝に筋トレすると、その日1日の代謝が上がって、カロリー消費がされやすくなるので、ダイエットしたい人には特におすすめ。
また、脳が活性化され、仕事や勉強の集中力がアップしたり、夜の睡眠の質が上がったりと、メリハリのある1日を送れるでしょう。朝筋トレのメリットを解説します。
メリット① 1日の代謝が上がり、痩せやすくなる
朝に筋トレを行うと、その日1日の代謝が上がりやすくなります。代謝が上がるとカロリーが消費されやすくなるので、同じ活動量でも消費カロリーが増えて痩せやすくなります。
ダイエット目的で筋トレをしている人は、朝に行う方が効率的にダイエットできると考えられます。
メリット② 脳が活性化して集中力アップ
筋トレで体を動かすことによって、以下の効果が期待できます。
- 血行が促進される
↓ - 全身に酸素やエネルギーが行き渡る
↓ - 体や脳が活性化する
つまり、朝に筋トレすると、起床時のリラックスした状態から、活動的な状態になるということ。そのため、集中力がアップしやすく、仕事や勉強、家事などが捗るでしょう。
また、トレーニングを行うと喉が乾き、水分を多く摂取します。体内に十分な水が吸収されると、体内に溜まった老廃物が尿や便で排出され、血液循環が改善し、体や脳が活性化(最適化)されるということも考えられます。
水分は筋肉に必要な栄養を届ける働きもあるため、結果として筋肥大にも効果的です。
メリット③ 睡眠の質が上がる
朝に筋トレを行うことで、体に程良い疲労感が加わります。そのため、夜になると自然と眠くなり、睡眠のサイクルが整い、睡眠の質が高まるでしょう。
睡眠の質が高まってぐっすりと眠れると、朝の目覚めも良くなり、早寝早起きの習慣が身に付きやすくなります。
「夜に筋トレした方が疲れてぐっすり眠れるんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。しかし、寝る前に筋トレすると、脳や体が活性化して寝つきが悪くなってしまいます。
メリット④ 習慣化しやすい
筋トレは継続することが大事。しかし、夜にやろうとすると、残業や急な飲みの誘いなどで帰りの時間がバラバラになりやすく、習慣化するのが難しいことがあります。
また、仕事の疲れから「今日はいっか」と諦めてしまうことが増え、そのままやらなくなってしまうことも。
その点、朝は周りの影響を受けずに筋トレに集中しやすいです。
はじめは、早起きがつらいかもしれません。しかし、先述の通り、朝の筋トレによって睡眠の質が上がって目覚めが良くなれば、早起きもつらくなくなるはずです。
次:「朝の筋トレは危ない」という声も。よくない理由として何が考えられる?