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「フルマラソン」と「ウルトラマラソン」の違いを解説!距離や時間、走り方、コースなど (1/2)

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 フルマラソン完走後、ランナーの皆さんは、次にどのような目標を持つでしょうか。さらなる記録更新はもちろん、「もっと長い距離を走ってみたい」と、ウルトラマラソンへ挑戦する方は多いはずです。しかし数々のマラソン大会に出場してきた私の実体験から見て、フルマラソンとウルトラマラソンはまさに別物。

 例えばフルマラソンでサブ3というランナーが、100kmに挑戦してリタイアした例もあります。私は2012年7月に初めてウルトラマラソンを走りましたが、当初フルマラソンは4時間1分が自己ベスト。完走こそしたものの、足や内臓などのダメージが大きく、非常に苦しいレースとなりました。

 それから30回以上、距離はさまざまですがウルトラマラソンに出場しています。その経験をもとに、フルマラソンからウルトラマラソンへ挑戦を決めた方々に向けて、事前に知っておくべき“違い”をお伝えします。新たな挑戦に向けたトレーニングのヒントとして、ぜひご覧ください。

違い1 距離と時間

 フルマラソンはご存知の通り、42.195kmを走る競技です。しかしウルトラマラソンはこれを超える距離すべてを含んでおり、例えば60kmや70km、100km、あるいはさらに長い200km、300kmといった大会まで存在します。中でも代表的なものは100kmであり、大会数は全国的に見てもっとも多いでしょう。そのため「ウルトラマラソンといえば100km」と捉えている方もいるようです。

 当然のことながら、フルマラソンとウルトラマラソンは距離が違います。100kmを例にとって挙げるのであれば、その距離はフルマラソンの2倍以上。そして制限時間は100kmなら14時間というケースが多く、これもまた2倍以上となります。

 「そんなの当たり前」と思われるかもしれませんが、これが経験するのとしないのとでは大違い。実際に走ってみると、「100kmは想像以上に長く感じた」という声がたくさん聞かれます。フルマラソンの次にウルトラマラソンへ挑戦するのであれば、「2倍以上の距離・時間を走り(動き)続ける」という認識を、改めて厳しく見ておくとよいでしょう。これまで走ってきた42.195kmは1つの通過点に過ぎず、しかも半分にすら満たない距離なのです。

違い2 走るペース

 この距離と時間の関係から、もう1つ“ペース”に関しても考えなければいけません。例えばフルマラソンでサブ4というランナーでも、同じペースで100kmまで走りきれることはありえないでしょう。どれだけ筋持久力の高いランナーでも、距離が長くなるにつれ、維持できるペースは遅くなっていきます。逆に言えば、「いつも通りのペースで走ってはいけない」ということ。調子が良いからとフルマラソンを走るような感覚で走ってしまうと、後半になって失速、もしかしたら走れなくなってしまうかもしれません。

 フルマラソンのサブ3(3時間以内)に対して、100kmマラソンではサブ10(10時間以内)というものが速さの目安に用いられます。これは記録的に同程度の難易度とされるのですが、そのペースを平均して比較すると以下の通りです。

・サブ3→約4分15秒/km
・サブ10→約6分00秒/km

 サブ3とサブ10を経験している身からすると、本当に同程度と言えるのかは疑問が残ります。しかし少なくとも、フルマラソンより“ゆっくり走る”ことが求められるのは間違いありません。上記で比べれば1kmあたり1分45秒もペースに差がありますが、このペース差にはギャップを感じるランナーが多いはずです。フルマラソン対策で取り組んできたスピード練習などでは、この「ゆっくり長く走る」というスキルは養いにくいのではないでしょうか。

違い3 エネルギーの消費と補給

 ペースがゆっくりとはいえ、長時間にわたって走り続ければ、相当なエネルギーを消費します。そしてエネルギーが枯渇すれば、人の身体は動かなくなってしまうものです。私も一度100kmマラソンに出場した際、50km手前でエネルギー不足に陥り、目の前が真っ暗になりかけた経験があります。そうならないよう、ウルトラマラソンは特にレース中のエネルギー補給が大切です。

 エナジージェルをはじめ、スポーツ用品店には携帯用の補給食はたくさん並んでいます。緊急対策としては、これらを数個持ち運び、適宜食べるのも良いでしょう。しかしレース中に十分なエネルギーを賄うとなれば、かなりの数が必要です。それこそウェストポーチがパンパンになるくらい、大量に入れて走ることになるでしょう。そうなると、今度は重さが走るうえでの障壁となりかねません。

 そこで、コース上に設けられたエイドステーションを上手に活用していくことが求められます。エイドステーションといっても、フルマラソンでは水やスポーツドリンクしか提供されないことも少なくありません。しかしウルトラマラソンの場合、ほとんどはエイドステーションで食べ物が提供されています。これは、先に述べたようなエネルギー消費の事情を、大会運営側も分かっているから。パンやおにぎり、お菓子、中にはご当地グルメが食べられるような大会もあるのです。これらは大切なエネルギー源ですので、無視せずぜひ食べておきましょう。

マラソングルメを堪能!「エイドステーション」が超充実した大会8選 | 趣味, トレーニング×スポーツ『MELOS』

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