
2025年5月2日
男性ホルモン“テストステロン”が低下すると何が起きる?男性更年期障害で現れる「13の症状」 (2/3)
男性更年期障害は治るの?
岡村先生:男性更年期障害の主な治療は「男性ホルモン補充」「生活指導」「お薬の処方」です。泌尿器科や内科で診療をしていることが多いです。事前にHPなどで対応しているか確認してください。
男性ホルモン補充療法
男性ホルモン(テストステロン製剤:エナント酸テストステロン)を注射で投与する治療方法です。直接、血液中に男性ホルモンを補填するので、即効性があります。1ヶ月に1回~2回程度、腕やお尻などに注射します。
ただし、テストステロンを注射することで、精巣機能が低下することがあるため、子どもを希望する場合は、テストステロンに替わる別のホルモンを注射することもあります。
また、ホルモン投与量が多すぎると、脳梗塞のリスクにつながることもあります。そのため、治療中は血液検査を定期的に行ないます。
生活指導
食生活、運動、睡眠、ストレス対策など、日常生活の観点から「症状改善につなげる方法」をアドバイス・指導します。
お薬の処方
症状が比較的軽いときは、飲み薬で治療もできます。症状に合わせて、漢方薬を処方することもあります。
治療にかかる費用は保険適用できる?
岡村先生:保険適用の場合、治療は数千円で済みます。ただし保険適用外の治療を希望する場合は、組み合わせる治療によって金額が異なります。
保険適用になるケース
医師に「男性更年期障害」と診断されて治療を受けた場合は保険適用です。保険適用の検査は1万円程度、その後治療に1ヶ月あたり数千円から2万円程度かかるのが目安です。
保険適用外になるケース
予防やアンチエイジングのために治療を行う場合は、保険適用外になります。また保険適用薬となっているエナント酸テストステロン以外の薬を使った場合も、自費になります。
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