
男性ホルモン“テストステロン”が低下すると何が起きる?男性更年期障害で現れる「13の症状」 (3/3)
男性更年期障害を改善するために日常でできること
岡村先生:男性更年期障害の症状を改善させるために、「筋トレ」「ストレス・疲れをためない」といったことを意識するとよいでしょう。
その1 筋トレで下半身を鍛える
ウォーキングなどの有酸素運動よりも、筋力トレーニングがより効果的です。腹筋や太ももの筋肉など、大きな筋肉を鍛えるようにしましょう。
大きな筋肉がある下半身を動かすと、男性ホルモンの分泌量が増えるといわれています。
また、基礎体力をつけるためにも毎日の生活の中で、「1万歩以上歩く」「1駅分は歩く」と決めたり、ジョギングや水泳などを習慣的に取り入れるのもよいでしょう。
その2 ストレスや疲労をためない
すっきりと日々生活できるようなストレス発散方法を作りましょう。よく眠ることでストレス発散する人もいますし、趣味を楽しむ人もいます。
仕事や体の不調を忘れて、すっきりできる独自のストレス発散を行ってください。
男性更年期障害を放置すると「うつ」になるリスクも
岡村先生:長い期間、男性更年期障害のつらい症状を我慢していると、「うつ病」や「自律神経失調症」になってしまう人もいます。
おかしいなと感じたら、男性更年期障害を疑い、早めに治療を受けましょう。
男性ホルモンは「健康の大事な相棒」
岡村先生:男性ホルモンの減少は、様々な病気につながるという研究結果がでています。
たとえば、「うつ状態」「認知症」「糖尿病」「骨粗しょう症」「動脈硬化」などに影響するという報告や、「男性ホルモンの量が多い人ほど、長生きする傾向がある」という報告もあります。
男性ホルモンは男性にとって「健康の大事な相棒」です。生活改善をはじめ、時には病院を頼って、上手に付き合っていきましょう。
▼参考
一般社団法人日本内分泌学会 男性更年期障害(加齢性腺機能低下症、LOH症候群)
監修者プロフィール
岡村 信良(おかむら・のぶよし)先生
内科医。経歴:平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
<Edit:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。