スミスマシン スクワット
フィットネス
2025年7月14日

スミスマシン スクワットは「甘え」じゃない。固定軌道で筋肉を追い込む究極トレ (1/3)

スミスマシンを使ったスクワットは、「補助的で安全なトレーニング」という印象を持たれがちです。しかし、実は軌道が決まっているからこそ、筋肉にピンポイントで効かせやすい、精度の高いトレーニングでもあります。

初心者でも安心してフォームを学べるやさしさと、中上級者が狙った部位を正確に追い込める奥深さがあるのが、スミスマシン スクワットの魅力です。スポーツ整形外科医・樋口直彦先生監修のもと、スミスマシン スクワットのフォームや重量・回数の設定、効果を高めるテクニックまで、正しいやり方を詳しく解説します。

スミスマシン スクワットの特徴

スミスマシン スクワット

スミスマシンスクワットは、初心者にも中上級者にもおすすめできる数少ない種目です。軌道が安定しているため、初心者はフォームを習得しやすく、安心して下半身のトレーニングに取り組めます。

一方で、動作のテンポや停止位置、可動域のコントロールといった「効かせる技術」が活かせるため、筋肉を追い込みたい中上級者にも高い効果を発揮します。目的やレベルに合わせて使い分けられるのが、スミスマシンの大きな魅力です。

スミスマシン スクワットで鍛えられる筋肉

スミスマシン スクワットでは、主に以下の筋肉を鍛えることができます。

・大腿四頭筋(太ももの前)
・大臀筋(お尻)
・ハムストリングス(太ももの裏)
・内転筋(内もも)

フォームや足幅、重心の位置を調整することで、これらの筋肉のどこに重点を置くかを変えることができます。またスクワットの種類によっても変わってきます。下半身全体をバランスよく鍛えたい方にとって、非常に優れた種目です。

なぜスミスマシンで筋肉を追い込めるのか?

スミスマシンは自由度が少ない反面、動作を正確に制御できるという特徴があります。この制限された環境だからこそ、効かせたい筋肉に集中でき、繊細なフォームの調整も可能になります。

同じフォームを繰り返すことで筋肉が育つ

スミスマシン スクワット

スミスマシンを使うことで、動作を一定の軌道に固定できます。そのため、バランスや体幹の安定に気を取られず、狙った筋肉に意識を集中しやすくなります。筋肉の動きをコントロールする力が養われ、効かせ方の精度も高まっていくのが特長です。

バッティングマシンのように効かせたい部位を打ち抜く

軌道が決まっているという点で、スミスマシンはバッティングマシンに似ています。繰り返し同じ球がくるからこそ、フォームや角度を微調整し、狙った部位に命中させるような操作が可能です。フリーウェイトでは難しい「意図的な効かせ分け」ができるのが魅力です。

かかとをバーの真下に置くことでフォームが安定

バーの真下にかかとを置く立ち方は、スミスマシンの軌道に合わせやすく、フォーム全体の安定につながります。重心が整いやすくなることで、膝や股関節の動きがスムーズになり、背すじを自然な形で保ちやすくなります。基本的な立ち位置のひとつとして意識しておくと、より安全で効率的な動作につながります。

スミスマシン vs フリーウェイト|どちらが効果的?

「スミスマシン」はバーベルの軌道が固定されているため、フォームが安定しやすく、狙った筋肉に集中しやすいのが特徴です。一方で、「フリーウェイト」は全身の連動やバランス力が求められ、体幹や細かな筋肉まで広く刺激が入ります。

筋肉にピンポイントで効かせたいならスミスマシン、全身の連動性や実用的な筋力を伸ばしたいならフリーウェイトがおすすめです。どちらが効果的かは、目的やレベルによって変わります。

次:スミスマシンが向いている人・向いていない人の特徴

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