ランニングの効果は脳にこそ大きい!集中力・記憶力・ストレス改善に効く (1/3)
体力づくりやダイエットのために行う人が多い、ランニング。実は「脳にこそ良い影響が大きい」と脳神経外科医・医学博士、SOグレイスクリニック院長・近藤 惣一郎先生は話します。
近藤先生「ランニングは脳への血流を増やし、前頭葉や海馬を活性化させます。その結果、集中力や記憶力が高まり、年齢を重ねても思考や判断が衰えにくくなります。さらにストレス改善にも良い影響を与えます」
ただし「効果を最大限に得るためには、無理のない範囲で、自分に合ったペースで継続することが重要。無理な運動は逆にストレスを増大させる可能性もあるため、自身の体調に合わせて楽しむことが大切」だと言います。
ランニングの脳への効果と、脳に良いランニングのやり方について、脳神経外科医監修のもと解説します。
ランニングが脳に与える効果
近藤先生「結論から言うと、ランニングは脳に非常に良い影響を与えると、多くの研究で明らかになっています。ランニングが脳に与える良い影響について、集中力、記憶力、ストレス改善を含めてご説明します」
前頭前野の活性化で「集中力と思考力の向上」
ランニングをすると脳への血流が増え、酸素やブドウ糖が脳に効率よく供給されることで、脳が活性化します。特に思考や判断を担う前頭前野の働きが高まります。
前頭前野は「考える」「判断する」「感情をコントロールする」といった重要な役割を持つため、定期的に走ることで思考が整理され、集中力が向上しやすくなります。
実際に、頭の回転が速くなったり走った後に頭がスッキリすると感じる人が多いのは、この作用によるものです。
海馬の活性化で「記憶力アップと認知症予防」
ランニングなどの有酸素運動は、記憶を司る脳の部位である「海馬(かいば)」の活動を活発にします。継続的に運動することで、海馬の神経細胞の新生が促され、海馬の体積が増加することも分かっています。これは、記憶力の向上に直結します。
また、ランニングによって、BDNFというタンパク質が増加します。BDNFは、神経細胞の成長や維持、シナプス(神経細胞同士の結合部)の形成を助ける働きがあり、学習や記憶の定着に深く関わっています。
さらに中高年ではランニングの習慣により海馬の萎縮を防ぐ効果が報告されており、認知症予防に役立つと考えられています。
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