ヘルス&メンタル
2025年9月4日

筋トレ、やり過ぎるとこんな危険も!筋トレのし過ぎで起こる5つのデメリット (1/3)

筋トレは健康や見た目を変える最強の自己投資。でも「もっと早く成果を出したい」と毎日のように追い込み続けていませんか?

筋トレのやり過ぎは筋肉や関節を傷めるだけでなく、疲労やメンタル面にも悪影響を及ぼします。用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック院長の菊池真大先生監修のもと、見ていきましょう。

筋トレをし過ぎると起きやすいデメリットとは

筋トレは適度に行えば体を強く健康にしてくれますが、やり過ぎると逆効果になることもあります。

筋肉が成長しにくくなる(回復が追いつかない)

筋肉は「トレーニングで壊す → 休養で修復する → 強くなる」というサイクルで成長します。

ところが、休む間もなく追い込んでしまうと修復が追いつかず、むしろ筋肉が分解されやすくなります。結果として、頑張っているのに思うように筋力や筋量が増えないという悪循環に陥ります。

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ケガや関節痛のリスクが増える

筋肉や関節は、疲労が蓄積した状態では耐久性が落ちています。その状態で無理に高重量を扱ったり、同じ部位を酷使すると、肉離れや関節炎、腱の炎症といったケガにつながりやすくなります。

慢性的な疲労、睡眠の質の低下

休みのないトレーニングは自律神経のバランスを乱し、体が常に「緊張モード」のままになりがちです。そのため疲労が抜けず、眠りも浅くなって回復がますます遅れることに繋がります。

当然、日中の集中力や仕事のパフォーマンスにも影響するでしょう。

テストステロン低下や免疫力ダウン

過度のトレーニングはストレスホルモン「コルチゾール」を分泌させ、男性ホルモン「テストステロン」を減少させてしまいます。

テストステロンが低下すると筋肉の成長だけでなく活力そのものが落ち、性欲減退などにつながることも。

また、過剰なトレーニングにより体へのストレスが高くなると、免疫力も下がりやすく、風邪や体調不良を繰り返す原因になります。

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モチベーションの低下・メンタル不調

体の疲労が抜けない状態では気分も落ち込みやすくなります。トレーニングの成果が出にくいと「こんなに頑張っているのに」とモチベーションが低下し、イライラや無気力感が強まることも。

場合によっては軽いうつ状態のような症状が出ることもあります。

次:トレーニングのやり過ぎで起こる「オーバートレーニング」のサインとは

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