
プランクチャレンジは効果なし?5分やるリスクと効果的な新・30日間メニューを専門家が解説 (3/3)
新・30日間プランクチャレンジメニュー
プランクは長時間続けるよりも、正しいフォームを短時間キープする方が効果的です。以下のメニューは、30日間で無理なく負荷を高めながら、お腹周りの引き締めを実感できるように調整したプログラムです。
期間 | 内容 | ポイント |
1週目 (1〜7日目) |
フロントプランク30秒×2セット | 正しい姿勢を身につける。呼吸を止めないこと。 |
2週目 (8〜14日目) |
フロントプランク40秒×2セット +サイドプランク20秒×左右各1セット |
体幹の横側も刺激。無理があれば秒数は短縮OK。 |
3週目 (15〜21日目) |
フロントプランク50秒×3セット +サイドプランク30秒×左右各1セット |
セット数を増やして負荷を段階的にアップ。 |
4週目 (22〜30日目) |
フロントプランク60秒×3セット +サイドプランク40秒×左右各1セット +ワンレッグプランク30秒×左右各1セット |
変化を感じやすい時期。バリエーションで見た目の引き締めを加速。 |
セット間のインターバル
プランクを30〜60秒行ったら、同じ時間だけ休憩をとるのが目安です。例えば30秒プランクをしたら、30秒休みます。休憩時間が長いと感じる場合は半分にしてもOK。または、休憩中にお腹を伸ばす腹筋ストレッチもおすすめです。
■腹筋ストレッチ
仰向けの状態から両腕を伸ばし、状態を反らして腹筋を伸ばします。呼吸はゆっくり行いましょう。
休憩を入れることでフォームが崩れにくくなり、集中して体幹に刺激を与えられます。
休養日の目安
毎日プランクを行うと、筋肉が回復する前に次の負荷をかけてしまう可能性があります。基本的には「週5日程度」がおすすめで、2〜3日に1回休むペースがちょうど良い目安になります。
休養を入れることで筋肉が修復・強化され、結果的に効果が高まります。
調子に合わせて調整する
疲労が強い日や腰・肩に違和感がある日は、無理せず短めにするか休みにしましょう。トレーニングは継続が大切なので、細く長く続けられる調整が理想です。
【1日目~】フロントプランク(基本のプランク)
まずは基本のフロントプランクの正しいやり方を解説。フォームがとにかく大切なので、理解してトレーニングに臨みましょう。
フロントプランクの正しいやり方
プランクの基本は「体を一直線にすること」です。
1.うつ伏せになって、ひじとつま先を床につける
2.お腹に力を入れて、頭からかかとまでを一直線にキープ
3.おしりが上がったり、腰が反ったりしないよう注意
4.呼吸は止めずに、自然に続ける
初心者はまず「10秒」からチャレンジ
最初は10秒キープでもOK。慣れてきたら20秒、30秒と少しずつ伸ばしていきましょう。
フォームや呼吸の注意点
■おしりの上がっていないか?
腹筋が使えていないサインです。お腹をぐっと引き締めましょう。
■腰が落ちていないか?
腰を痛める原因にになります。目線を少し前にして、おへそを引っ込める意識をしましょう。
■呼吸が止まっていないか?
苦しくなりやすいので、ゆっくり息を吐いて吸うことを忘れずに。
鍛えられる筋肉部位
・腹直筋
・腹斜筋(わき腹)
・腹横筋などの深層筋(インナーマッスル)
・二の腕
・背中
基本のフロントプランク 30秒×3セット(動画)
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【2週目~】サイドプランク
30日間プログラムの2週目から出てくるサイドプランクを、動画と一緒に紹介します。
サイドプランクの正しいやり方
1.横向きになり、肘を曲げて床につく。両脚は伸ばして重ねておく
正面から見て頭・肩・腰・膝・カカトが一直線になるように姿勢を整える
2.前腕部と足でカラダを支え、腰を床から浮かせる
3.両足を伸ばし、下半身を支える
効果を高めるポイント
サイドプランクは正面からだけでなく、上から見た身体も一直線に保つことが重要です。腰を後ろに引いて「くの字」に曲がったり、頭が前に出てしまうと、強度が低くなります。
また、身体を浮かせた際に下腿部が床につかないようにしましょう。
鍛えられる筋肉部位
- 胴体まわり(体幹)
- 外腹斜筋(横腹)
- 中殿筋(お尻上部)
- 腰方形筋(腰)
サイドプランク 左右20秒×3セット(動画)
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【4週目~】ワンレッグプランク
30日間プログラムの4週目から出てくるワンレッグプランクを、動画と一緒に紹介します。
ワンレッグプランクの正しいやり方
1.腕を肩幅に広げて肘を肩の真下に置く
2.つま先で踏ん張りながら、上半身を持ち上げる
3.片足を浮かせて、カカトとお尻の高さを一直線にしてキープ
効果を高めるポイント
・呼吸は止めず、目線は真下か前に向ける
・お尻が上がりすぎないようにする
・ツラくなってきたら、目線を前に向けてお腹に力を入れる
鍛えられる筋肉(場所)
・首から上と腕・足を除いた部分(体幹)
・背中全体にある筋肉(背筋)
・お尻の筋肉(臀筋) etc…
ワンレッグプランク 左右20秒×3セット(動画)
\動画で動きをチェック/
プランクに関するQ&A
Q. プランクを1か月続けるとどうなりますか?
姿勢の安定やお腹周りの引き締めを実感しやすくなります。ですが、プランクだけで体重が大きく減ることはないでしょう。
Q. プランクは1日何分やればいいですか?
正しいフォームで30〜60秒を2〜3セットが目安です。長時間よりも短時間で効かせる意識で、複数回行う方が効果的です。
Q. プランクだけで痩せますか?
消費カロリーは少ないため、プランクだけで痩せるのは難しいです。食事改善や有酸素運動と組み合わせましょう。
監修者プロフィール
なか整形外科京都西院リハビリテーションクリニック
院長 樋口 直彦 先生
帝京大学医学部卒業後、いくつかの病院で勤務し、院長を経験後、2021年1月に医療法人藍整会 なか整形外科の理事長に就任。バレーボールVリーグ「サントリーサンバーズ」のチームドクターも務める。骨折治療をはじめ関節外科、スポーツ整形外科を専門に治療。
<Edit:編集部>