朝昼夜ジョギング
フィットネス
2025年12月31日

朝・昼・夜、いつ走るのが正解?毎日ジョギングの効果が変わる時間帯【医師監修】

ジョギングは「どれくらい走るか」だけでなく、「いつ走るか」によって得られる効果が変わります。

朝は代謝と集中力、昼は運動効率、夜はリラックス。スポーツドクター・スポーツ整形外科医・樋口 直彦先生監修記事より、朝・昼・夜それぞれのジョギングの特徴を紹介します。

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朝・昼・夜でジョギングの効果はどう変わる?

同じ距離・同じペースでも、体の状態は時間帯によって異なります。目的に合った時間帯を選ぶことで、ジョギングの効果をより引き出せます。

朝ジョギング|代謝と脳のスイッチを入れたい人向け

朝のジョギングは、1日のスタートを整える走りです。朝日を浴びながら体を動かすことで、気分の安定や集中力の向上につながりやすくなります。

寝起き後の軽い有酸素運動は、体を活動モードに切り替え、「朝から体が重い」「頭がぼんやりする」といった不調を感じにくくします。

■朝ジョギングのポイント

・起床後20〜30分ほど空けてから走る
・水分補給+軽いストレッチを行う
・会話できるペースでOK

「毎日続けたい」「生活リズムを整えたい」人に最も向いています。

昼ジョギング|効率よく体を動かしたい人向け

昼は体温が高く、筋肉や関節が動きやすい時間帯です。短時間でも運動効率が良く、気分転換として取り入れやすいのが特徴です。

仕事や家事の合間に走ることで、頭がすっきりし、午後のパフォーマンス向上につながることもあります。

■昼ジョギングのポイント

・昼食後は2〜3時間あける
・炎天下は避け、日差しの弱い時間帯を選ぶ
・水分補給はこまめに

「時間は限られているけど、運動効果はほしい」人に向いています。

夜ジョギング|ストレスを抜きたい人向け

夜のジョギングは、気持ちの切り替えに適した時間帯です。日中の緊張がほぐれ、頭の中が静かになる感覚を覚える人も少なくありません。

定期的な有酸素運動は、睡眠の質の改善と関連することが報告されており、軽めのジョギングであれば、就寝前のリラックス習慣として取り入れやすくなります。

■夜ジョギングのポイント

・就寝の2〜3時間前までに終える
・ペースはゆっくり、呼吸が弾まない程度
・走後はストレッチや入浴で体を整える

「ストレスが溜まりやすい」「考えすぎて眠れない」人におすすめです。

結論|迷ったら「朝」、無理なら他の時間でOK

最もおすすめなのは朝のジョギングですが、続けられる時間帯こそが正解です。距離やスピードよりも、「走らない日を減らすこと」が体の変化につながります。

本記事は、スポーツドクター・スポーツ整形外科医・樋口 直彦先生監修の記事内容をもとに再構成しています。1km・3km・5kmの距離別効果や、毎日走る際の注意点については、下記の解説記事で詳しく紹介しています。

毎日ジョギングの驚くべき効果|3km・5km…「1kmだけ」でも体は変わる【医師監修】

監修者プロフィール

なか整形外科京都西院リハビリテーションクリニック
院長 樋口 直彦 先生

なか整形外科樋口 直彦帝京大学医学部卒業後、いくつかの病院で勤務し、院長を経験後、2021年1月に医療法人藍整会 なか整形外科の理事長に就任。バレーボールVリーグ「サントリーサンバーズ」のチームドクターも務める。骨折治療をはじめ関節外科、スポーツ整形外科を専門に治療。

<Edit:編集部>