インタビュー
2018年8月17日

登山、トレラン、スカイランニング。山岳スポーツの魅力をマウンテンランナー長田豪史に聞いてみた (2/3)

長田選手が選ぶオススメの山とは?

 これから山岳スポーツを始めようという人にとって、「どの山がオススメなの?」という疑問が生じているかと思います。入門編として最も有名な山と言えば、東京都の高尾山が挙げられますが、こちらは「世界一登山者数が多い山」として知られているため、あえて説明は割愛します。その他にはどんな山がオススメなのか、これまで数々の国内山岳レースに出場してきた長田選手に、3つの山を厳選してもらいました。

①塔ノ岳(神奈川県/丹沢山地)※標高1491m

▲丹沢連峰から見た富士山 【写真提供=長田豪史】

「この山は家族連れでも登れるレベルながら、標高は1500m近くもあり、より本格的な登山が楽しめます。山頂からは海や富士山が望め、景色がとても綺麗なのも特徴。トレランやスカイランニングにもオススメで、丹沢を拠点とするスカイランニングチームもあるほどです。高尾山の次に登りたい山ですね」

②谷川岳(群馬県・新潟県/三国山脈)※標高1900~2000m

▲谷川岳山頂付近からの展望 【写真提供=長田豪史】

「登山道に鎖が取り付けられているなど、よりアドベンチャー感を楽しむことができます。登山コースは初級者向けと上級者向けがあり、日帰りで楽しむことも可能です。ロープウェイが途中までありますが、私服で行くようなことは避けて、しっかりと準備をして登りましょう。山頂から見える景色がとにかく綺麗です!」

③北アルプス(飛騨山脈)

▲燕岳周辺にはイルカのような岩も…… 【写真提供=長田豪史】

「中央アルプス、南アルプスとありますが、一番華やかで絶大な人気を誇るのが北アルプス。なかでも入門編の燕岳(つばくろだけ/標高2763m)は、標高を見ると大変そうですが、1600m付近までは車で行けますし、歩いて5時間ほどで登り切ることが可能です。『日本一オシャレ』だと言われている山小屋があるので、ぜひ調べてみてください。上級者向けには剱岳(つるぎだけ/標高2999m)という山もあり、こちらは岩登りや鎖、はしごなどがあって危険度が一気に高まります。その分、登りがいがあると言えるでしょう」

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