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フィットネス
2020年9月4日

1回5分!自宅筋トレ│「パイプ棒」を使ったトレーニング&ストレッチ (1/2)

 長時間のデスクワークを行ったり、パソコンの画面を睨んだり、スマホゲームに熱中したり。そのような生活を送る多くの人々は、肩まわりの動きが悪くなりがちでしょう。肩甲骨まわりの筋肉がコリ固まってしまい、本来の動きができなくなってしまうのです。

 肩まわりの可動域が狭まると、ボールを投げる、ラケットを振るという動きや、水泳のクロールで水を掻くといったスポーツの動きに悪影響が出てきます。また、筋トレでバーベルを頭上に持ち上げるショルダープレスなどは、正しいフォームで行えなくなるでしょう。さらに状況が悪化すると、四十肩や五十肩などの症状を誘発し、日常生活にも支障をきたすことにもなりかねないのです。

 今回は、肩まわりの可動域を健康なレベルに維持、あるいは向上させるクロスフィットエクササイズをご紹介します。

ホームセンターなどでよく見る「塩ビパイプ」を活用

 必要な器具は、ホームセンターなどで手に入る「塩ビパイプ」です。英語ではPVC Pipe, PVC Barと呼ばれ、クロスフィットのジムではおなじみの器具。おもに肩付近のアクティブ・ストレッチと、ウェイト・リフティングのスキル練習に使用します。

 塩ビパイプでなくても、1メートル以上の長さで軽い棒状のモノ(たとえばほうきの柄)があれば代用可能です。

基本姿勢「アクティブ・ショルダー」

1.グリップを広めに握る(両腕の角度は45度ぐらい)
2.バーを頭上で静止させる
3.背筋を伸ばす
4.バーの位置は土踏まずの真上
5.手首と肘は伸ばした状態でロック
6.両肩を上に押し上げる(空を押すように)
7.両脇を正面に向ける
8.わき腹を固める

 この姿勢を「アクティブ・ショルダー」と呼び、後述するエクササイズでも使われる基本姿勢です。まずは、このアクティブ・ショルダーの姿勢を10秒間以上試してみて下さい。肩が固くなっている人は、この段階ですでに難しいと感じるかもしれません。しかし心配無用です。できる範囲で行ってみましょう。

 さらに、下記エクササイズを定期的に行うことで徐々に可動域が広がっていき、この姿勢が苦にならなくなります。

塩ビパイプを使ったエクササイズ

1.パス・スルー

 アクティブ・ショルダーの状態から、肘を伸ばしたままでバーを体の前・後ろにゆっくりと動かします。このとき、肘を伸ばし続けることがポイントです。難しいと感じたら、グリップを広めに調整してください。この動作を10回程度繰り返します。

2.アランド・ザ・ワールド

 バーを体の片側にして、そこから体のまわりを1周させます。5周したら、向きを変えて反対方向でも5周してください。

3.シュラッグ

 バーを体の前に下げた状態から、肩をすくめる動きです。肘は伸ばしたまま。これも10回程度行ってください。

4.ハング・マッスル・スナッチ

 シュラッグの動作に引き続いて肘を上向きに反転させ、そのまま一気にバーを頭上に持ち上げてアクティブ・ショルダーの姿勢になります。これはウェイト・リフティングの動作の1部分ですが、今回はアクティブ・ストレッチが目的です。そのため、フォームはさほど気にする必要はありません(もちろん、ウェイト・リフティングを本格的に行っている人は別です)。これも10回程度行ってください。

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