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スミスマシンなのに重りがない。安全性を追求し老若男女が楽しめるIoT筋トレマシン「Higatrec」とは

 日本最大級のスポーツ・健康産業総合展示会「SPORTEC(スポルテック)2019」(7月9〜11日/東京ビッグサイト)で見つけた完全電子制御のIoTトレーニングマシン「Higatrec(ヒガトレック)」。スミスマシンのようにも見えますが、重りがないというこの筋トレマシン、どのように開発されたのでしょうか。関係者に話を聞きました。

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短時間で超効率的トレーニング「Higatrec」

 Higatrecを監修したトレーナーの比嘉一雄氏は、東京大学大学院で効率の良い筋トレ理論を研究した人物。この風変わりなスミスマシンを提供するAll You Need isのブースで、詳しい話を聞いてきました。

▲バーベルがレールに沿って固定されている「スミスマシン」。ジムでよく見かける筋トレマシンの一つ(Photo:Getty Images)

 外観を見てまず気が付くのが、重りがないこと。バーの重さが機械制御になっています。このメリットについて説明員は「重りを足に落としてしまう事故がありません。また、重りのついたベンチプレスだと、力を出し切ってしまった後が怖いですよね。『Higatrec』ならバーの下限の位置も決まっているので安心です」と話します。特に安全面はよく考えられており、例えば途中で手を離してもバーはゆっくり降りてくるし、ベンチ横には緊急スイッチも配備。オブザーバーがいなくても利用できるため、学校の現場などにもオススメできるそうです。

▲重りがないスミスマシン「Higatrec」(写真は同社ホームページから)。設置代金込みで1台300万円を見込んでいます

 利用の流れについて紹介しましょう。はじめにバーを上げて筋力を測定します。ここで、その人に最適な負荷が設定される仕組み。なお「Higatrec」ではバーを上げるとき、下げるときに負荷が動的に変わります。この特徴について説明員は「上げるときには軽めから始まり、次第に重くなっていきます。重りのついた従来のトレーニングマシンだと、重くて上がらなそうだ、と最初から諦めてしまうことがあるでしょう。Higatrecではだんだん重くなっていくので気持ちが折れません」(説明員)。

▲かかった負荷の状況がディスプレイに表示されていきます。効果が可視化され、数値がログで残るので、やる気もアップしそうですね

 そして、何より重要なのがバーを下ろすとき。「下ろすとき、ピーク時には重さが150%増しくらいになります。これは、バーを下ろすときに耐えることで筋肉が最大に成長する、という比嘉の理論をもとにしています」。トレーニングは、わずか5回で充分な効果が得られるように設計されています。

▲会場では来場者たちが「我こそは」とこぞって挑戦し、皆が一様に(ややうれしそうな)苦悶の表情を浮かべながら悲鳴をあげていました

 コンピュータ制御ならではの特徴と言えるのが、データをクラウド管理できること。将来的にはトレーニングの負荷、頻度などをAIが学習して、その人に最適なメニューを提供するところまで目指したいそう。また筋肉量に応じてトレーニングできるため、屈強な男性だけでなく、高齢者、女性、子どもでも利用できるのもおもしろいところ。「先ほどは、ブースに来た高齢の女性が、10kgくらいの負荷で挑戦しました」と説明員。

 ちなみにベンチプレスだけでなく、約30種類くらいのトレーニングがこれ1台でできるのも強みです。今回が初お披露目となった「Higatrec」ですが、B to B向けに早速、注文が入っているとのこと。「省スペースのため小さなトレーニングジムにも向いており、また医療法人のリハビリ用途にも。このほか時短で健康増進に取り組めるということで、企業の福利厚生としても注目してもらっています」とアピールしていました。

<Text & Photo:近藤謙太郎/Photo:Getty Images>

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