“エレベーターを使わずに、階段を上りなさい”。ブルース・リーから学ぶトレーニング哲学 (2/2)
ブルース・リーの名言 ウェイトトレーニング編
「ウェイトトレーニングで筋肉をつけるアスリートは、同時にスピードと柔軟性を伸ばしていかなくてはならない。それらが身についていないと、たとえ力が強い男であっても、むやみにマタドール(闘牛士)を追いかける雄牛やウサギを追うトラックのようなものだ」
「ウェイトトレーニングは非常に大きなエネルギーを必要とする反復運動だ。従って、毎日行ってはいけない」
ブルース・リーの名言 パワー編
「パワーとは筋力とスピードをかけたものだ。パワーがあるアスリートとは力が強いアスリートのことではない。持っている筋力をいかに速く動かすかということが重要なのだ」
ブルース・リーの名言 耐久力編
「耐久力は、全速力のスプリント走とゆっくりしたジョグを間に挟んだセットを反復することで得られる」
「極限の耐久力を得るためには、通常よりはるかに長く、また数多い種類のワークアウトが必要になる。 “スパルタン”トレーニングはその最たるものである」
「耐久力はすぐに失われる。維持するにはメンテナンスが必須である」
ブルース・リーの名言 フォーム編
「よいフォームとは、無駄に費やされる動きとエネルギーを最小化し、パフォーマンスを実現するためのもっとも効率のいい方法のことである」
ブルース・リーの名言 日常生活編
「なるべく歩くようにしなさい。たとえば、目的地から数ブロック離れた場所に駐車するように。エレベーターを使わずに、階段を上りなさい」
心に響く言葉があれば、ぜひトレーニングのときなどに思い返してみてはいかがでしょうか。
[筆者プロフィール]
角谷剛(かくたに・ごう)
カリフォルニア在住。公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、コーチング及びスポーツ経営学修士(コンコルディア大学)、CrossFit L1 公認トレーナー、TVT高校クロスカントリー部監督、ラグナヒルズ高校野球部コーチ。著書に『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。
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<Text & Photo:角谷剛/Photo:Getty Images>