フィットネス
2019年5月27日

初心者がトライアスロンを始めるために必要な準備や持ち物とは? (2/3)

バイクパートの装備

・ロードバイク/TTバイク

 バイクパートは、まずバイクの購入から。中にはバイクの種別不問という大会もありますが、多くはロードバイク、もしくはTTバイク(タイムトライアルバイク)の使用が必須です。TTバイクはタイムトライアル専用のため、ロードレースなどでは使用不可ということがあります。トライアスロン以外で自転車のみのレースやベントにも出たいという方は、ロードバイクを選びましょう。

 ロードバイクは必ず購入店などでフィッティングしてもらいましょう。人は同じ身長でも、脚や手、胴の長さなどが異なります。これに合わせ、例えばサドル位置などポジションを調整してもらうのです。もちろんロードバイク自体も、自分の身体に合わせたものを選ぶことが大切。もし友人・知人から譲ってもらうような場合も、必ず専門店へ持ち込んでフィッティングサービスを受けてください。

・ヘルメット

 ロードバイクに乗ると、想像以上にスピードが出ます。たとえ初心者でも、ちゃんと漕げば時速30km程度は出るでしょう。そのため、万が一のトラブルに備え、頭部を守るためのヘルメットは欠かせません。路面の濡れ、他選手との接触、あるいは操作ミスによって、誰にでも転倒などのリスクがあります。

・サングラス

 スピードの速いロードバイクは、少しでも視界が悪いと危険度が増します。特に日差しの強い日には、サングラスが欠かせません。また、サングラスには走行中に受ける風を目に入れないという効果も。サングラスを着用せずスピードを出すと、前から受ける風で目がしっかり開けていられなくなります。視力の悪い方は、必ず度付きのサングラスを用意しましょう。

・ビンディングペダル&シューズ

 必須とは言いませんが、トライアスロンに出場するならペダルはビンディングペダルが良いでしょう。ビンディングペダルとは、簡単に言うとシューズとくっついて一体化できるペダルのこと。そのため、ビンディングペダルに対応したビンディングシューズも必要です。ビンディングペダルを利用することで、漕ぐ際にペダルを“押す”だけでなく“引く”ことが可能です。すると、より効率的にスピードを出せるでしょう。さらに “押す”のと“引く”のでは酷使される筋肉部位が異なるため、筋肉疲労も軽減できます。

・バイクグローブ

 バイク操作を安全に行うために、専用のバイクグローブを着用してハンドルを握りましょう。また、スピードの速いバイクでずっとハンドルを握り続けることは、思っているより手に力が入り、掌には摩擦も生まれます。バイクグローブは、そうした手に対する負担を軽減する効果もあるのです。

・給水ボトル

 暑い時期に行われることの多いトライアスロンでは、バイクパートでも給水が欠かせません。基本的にバイクパートでは、給水・給水を自分で行います。そのため、バイクにはボトルゲージを付け、飲み物の入ったボトルをセットしておきましょう。

 バイクパートは風が当たるため、暑さを感じにくいかもしれません。しかし実際には汗が出ており、放っておくと脱水などの危険があります。暑さや乾きなど感覚に頼らず、バイクパートではこまめな水分補給がオススメです。

・パンク対策用品

 レース中にパンクが起きたら、自分で直してリスタートしなくてはいけません。しかしレース会場にはパンク箇所を確かめる水がないほか、制限時間も決められています。そのため、パンク修理を行うことは現実的とはいえないでしょう。

 そこでバイクにはサドルバッグを付け、タイヤを外すタイヤレバー、替えのタイヤチューブ、そして小型空気入れを積んでおきます。そしてパンクが起きた際はタイヤチューブを抜き、新品のチューブと取り替えて空気を入れるのです。そうすることで、短時間でのリスタートできます。パンクはトレーニング中にも起こりますので、この2つはバイクに常備しておくと良いでしょう。私は手動式の空気入れではなく、一瞬で簡単に空気の入れられるガスタイプを使っています。

 ちなみにスイムパートでは腕にナンバーを書きます(もしくはシールで貼ります)が、バイクパートではゼッケンの着用が必要。しかしトライウェアにゼッケンを貼っておくと、スイム時に擦れなどの原因になるでしょう。そのため、ゼッケンを付けて腰に巻くだけのゼッケンベルトが便利です。さらにゼッケンはバイクパートだと後ろ、ランパートでは前に出さなくてはいけません。しかしゼッケンベルトなら前後両方に貼っておく必要がなく、ベルトを回すだけで完了です。必須とまでは言いませんが、持っておいて損はないでしょう。

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