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まず何を揃えればいい?トライアスロンを始めるための最低装備

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 スイム・バイク・ランという3種目を連続して行うトライアスロン。過酷なイメージを持たれがちな競技ですが、だからこそ「いつかチャレンジしてみたい」と考えている方は多いでしょう。もしトライアスロンに興味を持っているなら、欠かせないのが事前の準備。しっかり装備を揃え、それらを用いてトレーニングすることが重要です。

 私は2012年4月の『石垣島トライアスロン』で初めてトライアスロンレースを経験。以来、たびたび各地の大会に出場してきました。ここではその経験をもとに、トライアスロンを始めるに当たって揃えたい最低限の装備をパート別にご紹介します。装備については人それぞれ意見の分かれるところですが、ぜひ参考にしてください。

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まずはトライウェアを用意

 パート別の装備をご紹介する前に、競技全体を通して必要なものがあります。それがトライアスロン専用のウェアである“トライウェア”です。スイムパートではウェットスーツの下に着たまま泳ぎ、バイク・ランパートではトライウェアだけで競技できます。トランジション(スイム→バイク、バイク→ランの間)で着替えることも可能ですが、よりスムーズに競技するうえではオススメしません。ぜひ、競技へのモチベーションが上がるお気に入りのデザインを探してみてください。

スイムパートの装備

・ウェットスーツ

 プールを利用する距離の短い大会を除き、ほとんどのトライアスロンのスイムパートでは海を泳ぎます。そこで必要になるのがウェットスーツです。ウェットスーツは参加規定で着用義務となっていることも多く、その場合、ウェットスーツを着ないと大会そのものに出場できません。

 ウェットスーツには既製品とオーダーメイドとがあります。既製品を購入する場合、必ず試着するようにしましょう。例えば胸部に圧迫感があると呼吸が苦しくなるなど、サイズは安全に泳ぐうえで重要なポイントです。価格は高くなってしまいますが、特に泳ぎが苦手という方ならオーダーメイドをお勧めします。

 また、ウェットスーツは袖のある『フルスーツ』と袖のない『ロングジョン』という2種類に別れます。私は袖があると腕周りの動きが制限される感覚があり、ロングジョンを好みます。しかし、フルスーツには浮力が高いなどのメリットがありますので、試着して自分に合ったものを選びましょう。さらに上半身と下半身が一体になっているタイプと、腰部分で上下に分かれるセパレートタイプがあります。

・ゴーグル

 ゴーグルはプールでいつも利用しているものではなく、オーシャンスイムもしくはトライアスロン用を使いましょう。視界の広さなど、海という環境に適したデザインになっています。スイムパートでは他選手と接触なども起こりやすいので、フィッティングはしっかりと。本番では曇り止めを付けておくと安心です。また、視力の悪い方は、安全のため度付きゴーグルを用意しましょう。

 スイムキャップは着用必須ですが、トレーニング時にはいつもプールなどで使用しているものでも構いません。なぜなら大会に出場すると、必ず規定のスイムキャップが提供されるため。一度大会に出場すれば、以後はそれを使ってトレーニングできます。ちなみに、スイムキャップの多くはシリコン製です。

バイクパートの装備

・ロードバイク/TTバイク

 バイクパートは、まずバイクの購入から。中にはバイクの種別不問という大会もありますが、多くはロードバイク、もしくはTTバイク(タイムトライアルバイク)の使用が必須です。TTバイクはタイムトライアル専用のため、ロードレースなどでは使用不可ということがあります。トライアスロン以外で自転車のみのレースやベントにも出たいという方は、ロードバイクを選びましょう。

 ロードバイクは必ず購入店などでフィッティングしてもらいましょう。人は同じ身長でも、脚や手、胴の長さなどが異なります。これに合わせ、例えばサドル位置などポジションを調整してもらうのです。もちろんロードバイク自体も、自分の身体に合わせたものを選ぶことが大切。もし友人・知人から譲ってもらうような場合も、必ず専門店へ持ち込んでフィッティングサービスを受けてください。

・ヘルメット

 ロードバイクに乗ると、想像以上にスピードが出ます。たとえ初心者でも、ちゃんと漕げば時速30km程度は出るでしょう。そのため、万が一のトラブルに備え、頭部を守るためのヘルメットは欠かせません。路面の濡れ、他選手との接触、あるいは操作ミスによって、誰にでも転倒などのリスクがあります。

・サングラス

 スピードの速いロードバイクは、少しでも視界が悪いと危険度が増します。特に日差しの強い日には、サングラスが欠かせません。また、サングラスには走行中に受ける風を目に入れないという効果も。サングラスを着用せずスピードを出すと、前から受ける風で目がしっかり開けていられなくなります。視力の悪い方は、必ず度付きのサングラスを用意しましょう。

・ビンディングペダル&シューズ

 必須とは言いませんが、トライアスロンに出場するならペダルはビンディングペダルが良いでしょう。ビンディングペダルとは、簡単に言うとシューズとくっついて一体化できるペダルのこと。そのため、ビンディングペダルに対応したビンディングシューズも必要です。ビンディングペダルを利用することで、漕ぐ際にペダルを“押す”だけでなく“引く”ことが可能です。すると、より効率的にスピードを出せるでしょう。さらに “押す”のと“引く”のでは酷使される筋肉部位が異なるため、筋肉疲労も軽減できます。

・バイクグローブ

 バイク操作を安全に行うために、専用のバイクグローブを着用してハンドルを握りましょう。また、スピードの速いバイクでずっとハンドルを握り続けることは、思っているより手に力が入り、掌には摩擦も生まれます。バイクグローブは、そうした手に対する負担を軽減する効果もあるのです。

・給水ボトル

 暑い時期に行われることの多いトライアスロンでは、バイクパートでも給水が欠かせません。基本的にバイクパートでは、給水・給水を自分で行います。そのため、バイクにはボトルゲージを付け、飲み物の入ったボトルをセットしておきましょう。

 バイクパートは風が当たるため、暑さを感じにくいかもしれません。しかし実際には汗が出ており、放っておくと脱水などの危険があります。暑さや乾きなど感覚に頼らず、バイクパートではこまめな水分補給がオススメです。

・パンク対策用品

 レース中にパンクが起きたら、自分で直してリスタートしなくてはいけません。しかしレース会場にはパンク箇所を確かめる水がないほか、制限時間も決められています。そのため、パンク修理を行うことは現実的とはいえないでしょう。

 そこでバイクにはサドルバッグを付け、タイヤを外すタイヤレバー、替えのタイヤチューブ、そして小型空気入れを積んでおきます。そしてパンクが起きた際はタイヤチューブを抜き、新品のチューブと取り替えて空気を入れるのです。そうすることで、短時間でのリスタートできます。パンクはトレーニング中にも起こりますので、この2つはバイクに常備しておくと良いでしょう。私は手動式の空気入れではなく、一瞬で簡単に空気の入れられるガスタイプを使っています。

 ちなみにスイムパートでは腕にナンバーを書きます(もしくはシールで貼ります)が、バイクパートではゼッケンの着用が必要。しかしトライウェアにゼッケンを貼っておくと、スイム時に擦れなどの原因になるでしょう。そのため、ゼッケンを付けて腰に巻くだけのゼッケンベルトが便利です。さらにゼッケンはバイクパートだと後ろ、ランパートでは前に出さなくてはいけません。しかしゼッケンベルトなら前後両方に貼っておく必要がなく、ベルトを回すだけで完了です。必須とまでは言いませんが、持っておいて損はないでしょう。

ランパートの装備

・ランニングシューズ

 ランニングには、もちろんランニングシューズが必要です。普段から履きなれたものを用意しておきましょう。例えばマジックテープ式で脱ぎ履きがしやすいものなど、トライアスロン用のランニングシューズもあります。

・ランニングウォッチ

 本来であればスイム・バイク・ランすべてに使用できるウォッチがオススメですが、それが難しい場合でも、ランニング時だけは時計を用意しましょう。タイムやペース計測はもちろんですが、トライアスロンには制限時間があります。時計がないと、気付いたら制限時間オーバーなんていいうことになりかねません。

 日差しが強い日は、帽子もしくはサンバイザーもあると良いでしょう。サングラスだけだと、額からの汗が顔に流れて邪魔になります。バイクと違ってランパートでは給水がありますので、ボトルなどは特に不要です。

準備はできるだけお早めに

 泳ぎが得意という方でも、海をウェットスーツ着用で遠泳した経験はあまりないでしょう。また、普段から自転車に乗っていても、ロードバイクは勝手が違います。タイヤが細いため不安定に感じ、最初は転びやすいでしょう。いつもならすぐ足を着いて転倒を防げますが、ビンディングペダルではそれが簡単に行なえません。そのため、中には慣れるまで何度も転倒したという方が多いようです。

 こうしたことから、トライアスロンへの挑戦を決めたら、できるだけ早く準備を整えることをオススメします。そしてそれら装備を使い、トレーニングに取り組みましょう。慢心はいけませんが、慣れは何よりの安全対策。そして、完走への第一歩となるはずです。

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[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。3児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表
【HP】http://www.run-writer.com

<Text:三河賢文/Photo:Getty Images>

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