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ヨガに遅刻!視線が痛い……。そのとき先生は?の巻|アラフォーライターのメンズヨガ体験記 #5

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 いつまでも若いつもりだった筆者も、気が付けばアラフォー。身体のために何か始めなくちゃとは思うけれど、何をしたら良いのか分かりません。そこで、前から気になっていたヨガ教室をのぞいてみることにしました――。第5回は、秋葉原でヨガに挑戦してきました。

▲ヨガインストラクターのAYAKOさん

 雨の降る月曜日の夕方、帰宅ラッシュで混雑する秋葉原の駅で、人の流れをかき分けて歩く筆者がいました。間に合わない。道に迷った挙げ句にようやくスタジオを見つけたのは、教室が始まる18時40分のことでした。申し訳ない気持ちでドアを開け、先生も生徒さんも待たせながら急いで着替え、小走りで空いている最前列のヨガマットへ。背中に冷たい視線が刺さる思いがします。

▲千代田区神田にあるStudio Tao(JR秋葉原駅 徒歩5分)でアーサナビギナーを行いました。冷や汗をかく筆者(写真右の人物)

 今回、ヨガを教えてくださるのはヨガインストラクターのAYAKOさん。もともとボディボードをされていたという話で、なるほどそんな雰囲気がありました。「ここに来るまで慌ただしいことがあったり、ネガティブな感情、あまり良くない感情を抱いた方が、いらっしゃったかもしれない。そうしたことを全て忘れ、ひと息、吐くごとに落ち着いて穏やかになっていくのを感じてください。吸う息で、身体が広がるようなイメージで」と先生。遅刻した筆者に気を遣ってくださっているのでしょうか。

▲土下座して遅刻を詫びているわけではなく、これはチャイルドポーズ

 今回のアーサナビギナーヨガは入門クラス。初心者にも分かりやすいオーソドックスなポーズを中心に教えてもらいました。しかし苦手なポーズは、何回やってもうまくできません。今夜もやはりダウンドッグのポーズを直されました。「ヨガはできる、できないではないんです。楽しんでやれば良いんです」とは先生の言葉。他人と比べる必要はなく、もっと言えば先生と同じポーズをする必要もありません、自分の周りはカーテンで仕切られていると思って、自分の身体と対話する時間にしてください、そんなことをおっしゃっていました。

▲土下座から引っ張り起こされているわけではなく、ダウンドッグのポーズを直されているところ

 コブラのポーズ、橋のポーズ、鋤(すき)のポーズ、舟のポーズ、魚のポーズ、立木のポーズ。ヨガ5回目にして改めて基本のポーズを教わると、その意味を考える余裕ができていることに気が付きます。

 しかしアラフォー筆者、今夜は邪念がつきまといます。直前までやっていた別の仕事のこと、明日の仕事の予定について、さっき遅刻したこと、などが頭を悩ませます。「何も考えずに。深く呼吸をしよう、長く吐ききろう、とも考えなくて良いです。外に向いている意識を内側に向けてください」と先生。70分という時間を使って、心も身体も浄化することに意識を向けました。

 教室が終わって、帰りがけにある生徒さんが「片足立ちが全然できなくて」なんて話をしていると、すかさず先生は「って思っているからですよ。自分のマインドでシャットアウトしている。片足立ち楽しい、って笑いながらやってみてください。すぐにできちゃいますよ」。言葉が胸に響きます。

▲ヨガ終わりに先生と雑談をしました

 筆者を見て「来たときと今では、表情が全然違いますね」と先生。来たときは遅刻が申し訳なくて、と答えると、こんな話をしてくれました。「ハワイのヨガのクラスでは遅刻は当たり前でした。30人のクラスなのにスタート時は5人くらいしかいなくて、みんなバラバラと集まってくる。日本では遅刻は悪いことと決めつけてしまいます。時間通りに来てマットを敷いて待っている人たちは、遅刻して来た人を“なんで遅刻するんですか”と責める。それを許容する心をもつことが大事。これは遅刻する自分を受け入れることでもあります。他人も自分も許容できる心が育てば、日常生活も楽になるでしょう」。救われる思いです。

 先生の話によれば、海外のヨガ教室では、先生と同じポーズをしていない人も多いとのこと。「日本人の感覚で言えば、あれ、これ今やっちゃうの? という感じ。必ずしも先生と同じポーズを取らなくて良いんですよ」とAYAKO先生。人と比べない、うまくポーズできているかなと思わなくて良い、やりたいことをやれば良い、ありのままの自分を受け入れる。規律を重んじる日本人にはなかなかできないことですが、それができれば現代社会のストレスからも開放されるような気がします。

 そもそも、先生がヨガを始めたきっかけは何だったんでしょう。「週末、海に行けなくなってしまって。その代わりに始めました。ハワイでは朝、ヨガをやってからサーフィンに行く地元の方が多かった。ヨガは、向こうの人の日常生活に密着していたんですね。そこで始めてみたのがきっかけ。もう20年前のことです」(AYAKO先生)。

 最後に聞きました。いまメンズヨガって、どのくらい盛り上がっているんでしょうか。「うちのクラスでは、多い時は男性ばかりのときがあります。年齢層は40~70までと幅広いですね。お仕事の終わりに来られる方、お休みの日に夫婦で来られている方もいます。会社の経営者の方も。前からヨガに興味があった、ここにスタジオがあるのを見つけてのぞいてみたなんて、人によって理由もさまざまです」(AYAKO先生)。心も身体も浄化されたような、そんな雨降りの月曜日の夜でした。

【店舗情報】
Studio Tao
[住所]東京都千代田区神田佐久間町3-1 以志山ビル3
[アクセス]秋葉原駅より徒歩3分
[営業時間]10:00〜22:00
[予約&詳細]https://school.epark.jp/school/13499

 

<Text & Photo:近藤謙太郎>

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