インタビュー
2017年10月25日

コミュニケーション能力が高すぎる夫のおかげで体調管理はばっちり! ラグビー日本代表・山田章仁の妻・山田ローラ<前編>【アスリートの妻が教えるとっておきレシピ #5】 (1/3)

 スポーツ選手を夫に持つアスリートの妻(アス妻)。ご自身も著名人として活躍されている注目のアス妻たちにご登場いただき、食事作りや勝負メシ、さらには日々の暮らしのことなどをお訊きします。

 第5回は、モデル・タレントとして雑誌やCM、バラエティ番組などで活躍する山田ローラさん。ラグビー日本代表で7人制ラグビー代表でもあり、現在はNTTコミュニケーションズシャイニングアークスに所属する山田章仁選手の“美人すぎる妻”としても有名です。昨年9月に男の子と女の子の双子を出産し、一気に2児の母となりました。そんなローラさんのアス妻ぶりに迫ります!

アメリカの大学で専攻したことが奇しくも内助の功に!

――アスリートの妻として、ラグビー選手の旦那さまを食事面からサポートする上で工夫していることとかはありますか?

 (夫は)痩せ型の人で、食べないとすぐに痩せちゃうので、お米をいっぱい食べてもらうように努力していますね。たとえばオカズをちょっと濃いめの味付けにしたりとか、丼ものにしたりとかしないとお米の量がなかなか食べられないし、すぐ「もう要らない」とか言っちゃうので。

――意外と食が細いタイプなんですか?

 細めですね。イメージ的にはモリモリ食べそうですが、そうじゃなくて。だから体重がすぐ減っちゃうんですよ。でも、やっぱり痩せちゃうとどうしてもケガが増えてしまうので、そうならないようにたくさんご飯を食べてもらえるような工夫はしていますね。

 本人はすごくストイックで、今まではずっと油を摂らなかったりとか、いろいろと極限までつめていたようなんです。だけどバランスのいい身体づくりには、油とか糖質とかも大事なので、それを本人にいろいろと納得させるというか、説得するのが大変でしたね。

▲アスリート飯 豚のカリカリ焼き丼! 目玉焼きとカイワレを一緒に。(公式ブログより)

――アスリートフードマイスターの資格をとられていますが、ご結婚されてからとられたのでしょうか?

 いえ、付き合ってすぐにとりました。もともと大学でそういう栄養学というか、健康カウンセリングっていう資格を勉強していて、それにプラスαアスリートのための栄養学も学べたらいいなって。自分の勉強にもプラスにもなるし、っていう思いでとりました。

 私は(アイオワ大学での)専門がリハビリだったんですが、リハビリの患者さんって栄養のこととか知らない人が多くて、栄養学もためになるのかなと思って。それで彼と付き合ったことでアスリートの食にもすごく興味を持ちはじめて、っていう流れです(笑)。

――リハビリというのはケガのリハビリとかですか?

 いいえ、中毒とかそういう系です。ちょっとダークな方に行っちゃうんで(笑)。アルコール中毒の人だったりとか、ドラッグ、麻薬など。

--アメリカの抱える問題に向き合って、けっこう堅い道に進もうと思われていたんですね。

 思っていました。そう思っていた矢先に日本に引っ越して来たので、イメージしていた将来とはだいぶ違ってきたんですけど(笑)。おじいちゃんが日本で1人暮らしをしていて、私がちょうど大学を卒業したので短期間ではあるけれど面倒を見に行くっていうことで日本にきて。そこで運良くモデルのお仕事もできるようになって、っていう感じです。……で、今に至ります(笑)。

――大学で勉強したことが今の生活に役に立っているんですね。ご結婚前にアスリートフードマイスターの資格もとられて、サポートという面では結婚前からっていう感じですか?

 そうですね、意外なところで役に立ってるっていうところはあります(笑)。食事もそうですし、メンタル面とかもけっこうサポートさせてもらってたりとかしていますね。

ピンポイントに食材をリクエストする旦那さまに臨機応変に対応

――お料理はもともと得意だったんですか?

 いや、料理はぜんぜんヘタです。ホントにヘタ。今でもそんなに上手じゃないです(笑)。独学でうちの母から教わったりとか、自分でレシピ本見たりとかいろいろするんですけど、もう、ぜんぜんオシャレな料理とかまったく作れないです。

 栄養面を考えた組み合わせなら得意なんですけど、作るってことになるともうちょっと勉強が必要かなっていうのはありますね。昨日も卵スープを作ったら「マズっ!」とか言われて(笑)。そういうことも多々あって、今でも毎回が模索ですね。

――日々の献立はどのようにされていますか。たとえば1週間分をたてて準備するなど?

 彼の体調によって毎日いろいろ変わってますね。「今日はどんな感じ?」「練習はどんな感じだったの?」って聞いて、疲労がいっぱいたまったとか、いっぱい走ったとか、ぜんぜん動いてないとかっていうような状態に合わせて料理を考えています。今は子どももいるので、いろいろストックしたりとかして対応できるようにしています。

――旦那さまの体調によって献立が決まるんですね。お買い物も大変ですね。

 お買い物は大変ですね。週に1回いろいろ大量に買って来て、その中から組み合わせて作っています。それでも足りなかったら買い足して、余り物は私が食べるっていう(笑)。

――旦那さまから食事に関してリクエストがあったりしますか?

 ありますね。「今日はオクラが食べたい」とか食材で言ってくるので「えっ、オクラ!? 作ったことないけど!」って思いながらいろいろ調べたりなんかして(笑)。

 食材でいえば、最近は山芋にハマってますね。トンガ人のチームメイトがいて、彼はすごくケガが治るのが早いんです。それで(夫が)「なんで?」って聞いたら「オレは山芋や里芋をいっぱい食べてるから」って言うんですって。なので今、芋類を(夫が)自分で買ってきて「これ、ちょっと作ってみて」みたいな感じでやってます(笑)。

――芋がケガに効くんですか!?

 うーん、どうなんでしょう(笑)。でも私は「あ、そう?」みたいな感じで聞いてるんです。「はい、はい」って言いながら。それも含め、それに合わせたちゃんとした料理も体調に合わせて作りますね。メインはほかに考えて、それで彼が今日はこれが食べたいっていう食材をサイドメニューにピッって置いておきます(笑)。

――では、食事作りの苦労とか、好き嫌いとかはないですか?

 ぜんぜんないです。何でも食べてくれます。ほとんど「美味しい、美味しい」って言ってくれるんですけど、時々ホント劇的にまずいときとかは「えっ、今日はどうした!?」みたいな感じになりますね(笑)。でも、まずいものはまずいって言ってくれるので、こっちとしてはぜんぜん傷つきもせず「じゃあ次はちょっと違う味付けしてみるよ」みたいな感じでいけるので、すごくいい勉強にはなってますね。

炭水化物大作戦! これが山田選手の「勝負メシ」

――試合前にはこれというものはありますか?

1 2 3