「蚊に刺されたらすぐ薬を塗る」は間違い!専門家に聞いた【虫さされ対策】
アウトドアの機会が増える季節。日焼けや紫外線以外でも気になるのが「虫刺され」です。虫に刺されにくくするテクニックや、刺された際の対処方法について、シオノギヘルスケアの学術担当(薬剤師)に話を伺いました。
虫に刺されやすい三大条件
汗をかいている人
蚊は生物から発生する匂いを感知して引き寄せられます。とくに、汗をかく人や体臭の強い人は蚊に刺されやすい傾向があります。汗をこまめに拭くことで対策可能です。
関連記事:わき汗はなぜ臭いのか。汗を止める方法、匂い対策を皮膚科医に聞いてみた
黒い服や肌が露出している服を着ている人
白色は蚊が寄りにくい色とされています。明るい色は一般的に蚊に目立ちやすくなるので、虫が多い場所に行くときは白色の服を選ぶことで、蚊に気づかれにくくなる可能性があります。ただし、色だけで完全に蚊を寄せ付けないわけではないので、過信は禁物!
また、肌の露出が多い服は蚊に刺される可能性が高まります。とくに蚊が活発な時間帯や虫の多い場所に行く際は、長袖の服や長いパンツを着用することがおすすめです。
さらに、虫よけスプレーなどの虫除け製品を使用して予防することも重要です。虫よけスプレーは肌に直接吹きかけることで、蚊の刺しにくさを助ける効果があります。
お酒を呑んでいる人
蚊は二酸化炭素に寄ってくる習性があります。私たちは呼吸時に酸素を取り込みながら二酸化炭素を排出します。飲酒によりアルコールが体内で消化・分解される過程では、多量の二酸化炭素が発生し、呼吸とともに吐き出されます。
飲酒によって体内で生成される増加した二酸化炭素は、蚊にとっての引き寄せの要素となります。そのため、飲酒後は通常よりも蚊に刺されやすくなる可能性があります。
虫さされ対策のマストアイテム
虫よけスプレー
やっぱりコレ! 「ディート」や「イカリジン」という成分が入っているものがおすすめです。
虫よけスプレーの効果や品質、安全性はさまざまですが、厚生労働省などの関連機関が承認した医薬品や医薬部外品は、一般的に安全性が高いとされています。成分や濃度によっては子どもは使えないなどあるので、注意書きは必読。
Q.虫よけスプレーは1回使用すれば一日効果が持続する?
A.NO! 一般的な虫よけスプレーの効果は6〜8時間程度であり、汗をかいたり拭いたりした場合には効果が短くなる可能性があります。蚊よけ対策においては、定期的に虫よけスプレーを塗り直すことが重要です。滝汗をかいたり、体や顔を拭いた場合は、その都度塗り直しましょう。また、スプレーを使用する際には、吹き付けた後に手で伸ばして均等に塗布することも大切です。
虫さされ薬
虫に刺された場合、症状や炎症の強さに応じて適切な薬が異なります。かゆみには「抗ヒスタミン薬」、強いかゆみや赤み、腫れがあるときはは「ステロイド外用薬」がおすすめです。
薬を選ぶ際のポイントは、効果・効能に「虫刺され」と明記されている製品を選ぶようにしましょう。
Q.虫に刺された際、すぐに薬を塗った方が効果的?
A.NO! まずは水で洗い流しましょう。その後、薬を塗ると効果的です。
関連記事:10年越えで愛用中。虫よけスプレーにもなるボディミスト「パーフェクトポーション」|編集部の推しアイテム
<Edit:編集部>