冷房代を節約したい!温度を下げる前に行うべきこととは (1/2)
今年の夏も、電気代が各家庭のお財布を直撃しそうです。そんな中、電気代を気にして「エアコン控え」が懸念される一方、夏は熱中症による救急搬送が急増するため注意が必要です。
だからこそ、お財布にも自分にも優しくエアコンを使う方法を知っておくべき! そこで、パナソニックエアーマイスターから、エアコン節電ポイントなどを聞いてみました。
パナソニックが教えるエアコンの節約術 ~冷房効率の上げ方~
温度を下げる前に風量を上げる
あまりに暑い日だと、つい冷房の設定温度を下げがちです。でも、それよりも省エネという点では、風を上手に利用する方がおすすめ。
設定温度を1℃下げるのに比べて、設定温度を変えずに風量をアップさせた場合、年間約1400円以上※も節約できるという結果が出ています。これは、空気を冷却するよりも風量を強くする方が、少ないエネルギーで済むためで、結果として電気代が抑えられるのです。
※ パナソニック製「CS-F403D2」を使用した場合。電気代31円/kWhでの実験
ただ、最近のエアコンは自動運転がとても優秀。快適に調整してくれるうえに省エネ性も高いので、設定に迷ったときはエアコンのおまかせモードを活用するのもひとつの方法です。
冷房の風向きは「上向き」に
冷房時に風を上向きにすると、冷風を直接体に当てずに、自然と下に落ちてくる冷気でお部屋を冷やすことができます。
ただ、時間とともに冷気が下に溜まり、お部屋に温度ムラができてしまいます。この温度ムラを解消するには、空気を適切に循環させる必要があります。
上下に風を送るスイングも、空気を循環させるのに役立つ風向きです。ただし、体に風が直接当たるタイミングがあるため、寒かったり不快に感じたりするようなら上向きを利用するのがおすすめです。
室内の温度にムラができたら、サーキュレーターを使用する
室内に生じた温度ムラを解消するには、サーキュレーターが効果的。風を起こして空気をかき混ぜ、強制的に循環させることが可能です。
サーキュレーターのメーカーやモデルにもよりますが、最大運転時における消費電力が21W程度のものが多いため、それを踏まえて考えると1時間あたりの電気代は約0.6円になります。(1kWh 31円※)
※公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会電気料金目安価格で計算
最近では省エネタイプのサーキュレーターも増えているので、そうしたモデルにすればより電気代は抑えられるでしょう。
夏の冷房時は、設定温度を1℃上げるだけで、消費電力を約13%も削減できると言われています。サーキュレーターの併用で設定温度を上げることができれば、電気代の節約が可能になるでしょう。