ウェルネスフード
ヘルス&メンタル
2024年1月25日

なぜお酒を飲むと食べ過ぎてしまうのか?薬剤師が教える予防術 (2/2)

そのまま暴飲暴食すると、こんなデメリットが……

ちなみに、(すでに分かっているとは思いますが!)飲酒後の暴飲暴食が引き起こすデメリットをおさらいしてみましょう。

肥満の可能性が高まる

高カロリーで栄養価の低い食品を過剰に摂取してしまうため、肥満のリスクが高まります。また、アルコール自体もカロリーが高いものが多く、肥満の原因となります。

消化不良を起こす

飲酒後に食べ過ぎると、胃腸の負担が大きくなり、消化不良や胃もたれを引き起こすことがあります。また、アルコール自体が胃腸に刺激を与えるため、胃腸の不調を引き起こすことも。

睡眠の妨げになる

飲酒後に食べ過ぎると、胃腸が活発に動いてしまい、寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めたりすることがあります。

罪悪感や自己嫌悪に伴うストレス増加

飲酒後の暴飲暴食により罪悪感や自己嫌悪感を感じることがあり、ストレスとなります。

飲酒後の暴飲暴食を「漢方」で食い止める

飲酒後の暴飲暴食による胃の不調には、漢方薬の活用もおすすめです。

脂っぽいものの食べ過ぎやアルコールの多飲により、負担をかけてしまった胃を労わる漢方薬もあります。暴飲暴食による胸焼けは、胃腸機能の低下や、アルコールの多飲による水分代謝の乱れ、胃に炎症が生じることなどが原因と考えられます。

そのため、飲酒後の暴飲暴食による胃腸の不調は、以下を目的とした漢方薬を選びましょう。

  • 胃腸の消化機能を回復させる
  • 胃の粘膜の荒れや炎症を改善する
  • 水分代謝を改善する

漢方薬は自然の生薬がからだにやさしく働きかけて、心身をより健康な状態へと導いてくれます。さらに、漢方薬は一般的には西洋薬よりも副作用が少ないといわれています。

飲酒後の暴飲暴食におすすめの漢方薬

・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):胃腸の働きを整えて炎症をとり除く働きがあり、二日酔いや胃腸の不調に広く使われる漢方薬です。みぞおちのつかえや、ムカムカや吐き気がある方に。

・平胃散(へいいさん):胃腸の働きをよくして、水分代謝をよくする働きがあります。食べ過ぎ、飲み過ぎで食べたものがいつまでも胃に滞り、消化不良による胃もたれを起こしている方に。

漢方薬は、自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

たくさんの漢方薬から、自分に合った漢方薬を見つけるには「あんしん漢方」のようなオンライン漢方サービスを利用しましょう。漢方薬のプロがAI(人工知能)を使用し、一人ひとりに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

あんしん漢方の詳細を見る

暴飲暴食を防いで健康的な体に

飲み過ぎた後に食欲が増してしまうのは、アルコールが血糖値を下げることなどが原因と考えられています。胃や腸への負担だけでなく、肥満のリスクもあるため、可能な対処法を実践して暴飲暴食を防ぎましょう。

また、漢方薬を活用することで暴飲暴食による消化器の不調改善が期待できます。漢方薬に詳しいプロに相談し、からだに合った漢方薬を服用しましょう。

参考文献:e-ヘルスネット 飲酒 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol

<この記事を書いた人>
藤田佑莉(ふじた ゆうり)
あんしん漢方薬剤師。北里大学卒業後、産婦人科門前の調剤薬局で働く中で、女性特有の不調に悩んでいる方が多いと実感。漢方薬による根本治療の大切さを広めたいと考え、精度の高い漢方をお手頃価格で提供する「あんしん漢方」で薬剤師としてサポートを行う。

<Edit:編集部>

1 2