「牛乳を飲むと背が伸びる」、結局ウソなの?ホントなの?
「牛乳を飲むと背が伸びる」という噂、1度は聞いたことがあると思います。しかし、これって結局ウソなのでしょうか? 本当なのでしょうか?
『牛乳の栄養と効果的な飲み方。低脂肪や無脂肪の違いは?高カロリーだから太るってホント?[管理栄養士監修]』という記事から、この噂の真相をピックアップしてお届けします。
「牛乳を飲むと背が伸びる」ってウソ? ホント?
牛乳を飲めば、骨の成長が早まるとは言いきれません。
カルシウムの摂取量が少ないと骨折や骨粗しょう症のリスクが高まることは分かっています。しかし、多く摂ると骨が丈夫になる、成長が早くなる、背が伸びるとは言い切れないのです。
骨の合成にはカルシウム以外にも、たんぱく質やビタミンD、マグネシウム、リンなど多くの栄養素が必要です。そのため、牛乳を飲んでカルシウムを摂取しただけでは、背が伸びるとは言い切れないためです。
なぜこの噂が広がったのか
カルシウムは骨の合成に欠かせない栄養素です。牛乳は小魚などに比べてカルシウムの吸収率が高く、効率的にカルシウムを摂取できる食材なので、「牛乳=骨」のイメージが広がったと考えられます。
関連記事:ピラティスで身長が伸びるってホント?ピラティスのウソ・ホント
骨を丈夫にするには「カルシウムを不足させないようにする」
骨を丈夫にするにはカルシウムをたくさん摂るというよりも、不足しないようにする視点が必要です。
牛乳の適量。1日どのくらい飲めばいい?
2005年に厚生労働省と農林水産省が決めた食事バランスガイドによると、牛乳の1日の摂取目安は以下のようになります。
- 一般的な成人:200ml~300ml
- 活動量が多い成人:200ml~400ml
主食、主菜、副菜を普段の食事の土台としたうえで、全体のバランスを整える食材として捉えるのがよいでしょう。
牛乳は手軽に栄養素を摂れるという反面、摂り過ぎてしまう心配もある食材です。牛乳の特徴を踏まえたうえで、ライフスタイルに合うように取り入れてください。
※本記事はMELOSで公開された記事『牛乳の栄養と効果的な飲み方。低脂肪や無脂肪の違いは?高カロリーだから太るってホント?[管理栄養士監修]』を再編集したものです。
<Edit:編集部>